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シーグラフ東京/フォーラム2001
TOKYO ACM SIGGRARH FORUM 2001
(写真をクリックすると拡大します)
 
シーグラフ東京/フォーラム2001
今年もWORLD PC EXPO 2001と同時に開催。
基調講演にて話題のCG映画のメイキング解説を行い、
最新のCG技術を詳しく紹介。
また、最新のCG映像を集めたフィルムショーも毎日開催。
  

基調講演
驚異のフルCG映画
「ファイナルファンタジー」のメイキング
Square USA Movie Compositing Supervisor
ジェームス・ロジャース氏
日時/9月21日(金)14:00〜15:30
会場/幕張メッセ 国際会議場

 
■講演タイトル
「驚異のフルCG映画「ファイナルファンタジー」のメイキング」
■講演者
Square USA Movie Compositing Supervisor
ジェームス・ロジャース氏
■講演要旨
最新のCG技術を駆使したフルCG映画「ファイナルファンタジー」が完成した。「ファイナルファンタジー」はショット数1300以上、各ショットの平均レイヤー数16という、日本の制作会社が手掛けるCG作業では最大規模のものとなる。 技術面、運営面でも困難な映画であり、ホノルルでの新スタジオ設立を含め4年の制作期間がかかっている。本講演では、「ファイナルファンタジー」の制作現場からの裏話や、スクウェアUSAスタジオの内部構造について話を進め、各ショットを作る際の過程や、各シーンの細小なディテール等を紹介。
■講演者略歴
オーストラリア・ブリズベーン出身。「ストリートファイター」、「ファイナルファンタジーVIII」等の制作に携わった後、3年前からホノルルのスクウェアUSAにてコンポジット・スーパーバイザーとして映画「ファイナルファンタジー」制作に参加。
  

「ファイナルファンタジー」が9月15日にフルCG映画で公開され、その製作現場の話が、ホノルルのスクウェアUSAのコンポジット・スーパーバイザーであるジェームス・ロジャース氏の基調講演で聞けた。会場の国際会議場には左右にスクリーンが設置され、講演者のジェームス・ロジャース氏は、フルCG映画「ファイナルファンタジー」の作業の拠点であるスタジオを、何故ハワイのホノルルに開設したかということから話しはじめた。
ホノルルには日本の文化も有り、日本人スタッフにとっては地理的にも心理的にも東京とロスの中間点にあり、且つ、バイリンガルな環境であったこと。20ヶ国以上、250人のスタッフが集合して作業を行うための場所作り、スタジオ作り、そしてソフトの構築等、すべて1からはじめたこと等を語った。
100%CGの作業は1997年から開始し、そこからは以下の膨大な数字が生じた。
1336ショット、1652メルスクリプト、230マヤのプラグイン、102/2Dプラグイン、24,606のレイヤー、1,500万回以上のレンダリング、300万回のレンダリング作業。
しかも、市販のソフトはほとんど使わず、自社内でソフトを作り、テストを繰り返し、スタッフの配置換えを行い、試作のCGを作り続けるという作業が続いた。こうした下準備の段階で、髪の毛の質感や肌の色などをテストし続け、そのためのソフトの技術開発を行った。会場では不完全な映像であるが、実験的に製作した映像も披露された。
何と、レンダリングの内、25%が髪の毛のためだったという説明には驚きもしたが、確かに、髪の毛が風になびく様子や肌の質感は、今までのCG映像では見られないリアルなものだ。
この他にも、講演者からハードウェア、ソフトウェアについての詳しい説明が行われ、ホノルルにいるスタッフからは映像で作業の説明等が披露された。
特に作業分担に関する説明は興味深かった。作業を細かく分割するハリウッド方式と、少数の深いスキルを持った人間が作業を行うハリウッド以外の方式。ハリウッド方式は工場のように細かく作業分担するのでスケジュール管理がしやすいが、問題点としてはイノベーションが難しく、製作前に細かくシステムを決めることが肝心。一方のハリウッド以外の方式は、少数の深いスキルを持った人間が作業を行うので、変化には対応しやすい反面、依存が多く、予測が難しい。この二つの方式の良いところを組合わせたのが今回のスクウェア方式で、新しい映画の作業の基盤を作ったと言えるという説明である。
講演者の説明を拝聴しながら「ファイナルファンタジー」の映像を思い出すと、映像技術+作業手順+人的要素という要素が其々の場面に現れているという確かな実感が湧いた。
「無声映画からトーキーへ、白黒からカラーへと、人々の取り組み方が変わったように、今後も次々と技術は変化し、CGも使われていくであろう。将来は複雑な作業が改良され、見栄えも良くなり、今回の「ファイナルファンタジー」のキャラクターの製作が最高のデジタルフィルムでは無いかもしれないが、間違いなく1つの出発点である。多くの人々にとっての入口であり、新しい物の見方のインスピレーションになればと思う。今回のホノルルの作業は、技術の進化には貢献したが、実際はお金がかかりすぎた。しかし、いろいろなことの限界を広げたということには間違いがない。」というまとめで講演者のジェームス・ロジャース氏 は講演を締めくくった。
ホノルルで1997年から開始された数々の実験は、その間に発売されたスクウェアの「ファイナルファンタジー」や、その他の作品のCG製作に大きく貢献したし、今後も大きく反映されるであろう。
最後に、『映画ポータル』から、映画としての「ファイナルファンタジー」次回作についての質問をしたところ、「企業秘密なので、ここでそのことを話すとホノルルへ帰って首を締められたしまいます」というジョークでかわされた。 『映画ポータル』編集長

  

(名称)WORLD PC EXPO 2001
(会期 )2001年9月19日(水)-22日(土)10:00−18:00
(会場)日本コンベンションセンター(幕張メッセ)、国際会議場及び周辺ホテル
(主催)日経BP社
(企画)WORLD PC EXPO2001企画委員会
(併催)WORLD PC フォーラム2001
来場予定者数 350,000人

 
(参照)「シーグラフ(SIGGRAPH)」1973年から開催されているACM(米国コンピュータ機械学会)のコンピュータグラフィックス部会が開催する行事で、正式には「コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技法 に関する国際会議」。機器展示会、 講演会、論文発表会、パネル討論会、アイデアスケッチと応用事例発表、アニメーション上映会、そしてArt GalleryやSPACEなどが約1週間の開催期間中に会場地各所で開かれる。
 
  
   
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