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トゥー・ブラザーズ
(英語題)TWO BROTHERS

2004年9月18日公開
上映時間1時間50分
2004/イギリス・フランス合作/日本ヘラルド
       
なぜ、引き裂かれ、闘わなければならないのか?
血を分けた兄弟たちよ――。
   
INTRODUCTION
2004年、秋。かわいい子トラの兄弟クマルとサンガが日本中を席捲!
少年との涙あふれる友情と愛の物語に、心が熱くなる──。

トゥー・ブラザーズ世界中の名誉ある賞を総なめにした『子熊物語』から15年。監督のジャン=ジャック・アノーが、「愛人/ラマン」、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」、「スターリングラード」という人間ドラマの傑作を世に送り出した後、満を持して製作した映画がこの「トゥー・ブラザーズ」である。監督、脚本、原作、製作をすべて彼が担当。彼の映画人生のすべてを賭け、二匹のトラの兄弟と少年をめぐる愛の強さ、友情の深さを、カンボジアのアンコール遺跡を舞台に、かつてないほどの壮大なスケールで描きあげ、フランスでNo.1ヒット、マスコミからアノー監督の最高傑作と大絶賛を浴びた。
アンコールの遺跡で生まれたトラの兄弟、クマルとサンガ。人間の手により親を失い、兄と離れ離れになった弟のサンガをかくまう少年との交流。やがて、少年との別れの日が訪れ、数奇な運命によって、サンガは兄のクマルに、戦わなくてはいけない敵として再会する――。

「『子熊物語』以後、また自分が動物をテーマにした映画をとるとは思っていなかった」と監督は語る。「しかし、『子熊物語』のリサーチをして
いたころ、強さと悲しさを秘めたトラの目に心を奪われていた。そして数年前、心のおもむくままに物語を書き進めていったところ、二匹の引き裂かれたトラの兄弟の話になっていた。」
「薔薇の名前」で仕事をしたアラン・ゴダールと、本格的な映画脚本を書き始め、骨の折れる準備期間を経て、アンコール遺跡での8ヶ月にも及ぶ撮影に入ったが、ここでも想像以上の難題が待ち受けていた。歴史遺産のアンコールの土地を傷つけないよう建築家や考古学者たちの力をかりた。気候にも悩まされた。

しかし、何といっても主役のトラが危険な動物だけに、細心の安全管理と注意がはらわれた。準備されたトラは30頭。シーンにあわせて、性格や能力の違うトラを見事にキャスティングしたのは、世界的なトレーナー、ティエリー・ル・ポルティエ。「グラディエーター」でラッセル・クロウと格闘するトラの名シーンも記憶に新しい。
動物と子供を扱った映画は、演出ができないために時間と労力を要すると昔から言われているが、本作でも、幼いトラの兄弟と少年との純粋で自然なシーンを撮るために、何台ものカメラを始終回しっぱなしにしていた。その甲斐あって、少年とトラの別れのシーンは、映画史上、永遠に語り継がれる名場面としてスクリーンにおさめられた。特に、子トラの兄弟がジャングルで戯れるシーンは、思わず声を上げてしまうほどのかわいらしさ。

子トラに負けずとも劣らない愛くるしさをみせ、観客をスクリーンに釘付けにした少年ラウール役には、11歳にしてすでに演技暦5年、2004年も3本の映画が待機しているフレディー・ハイモア。また、兄弟を引き離すきっかけを作ってしまった若き冒険家(ハンター)に扮したのは「メメント」「L.A.コンフィデンシャル」で評論家をうならせる演技を見せたガイ・ピアース。
その他、スタッフも超一流の顔合わせ。アカデミー賞を総なめにした「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のプロデューサー、ジェイク・エバーツや、「恋におちたシェイクスピア」「リトル・ダンサー」の音楽を手がけたスティーヴン・ウォーベック、「シラノ・ド・ベルジュラック」でエミー賞を受賞した編集のノエル・ボワッソンなどの一流スタッフが顔をそろえている。
  
<スタッフ>
監督・脚本 ジャン=ジャック・アノー
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」「子熊物語」「スターリングラード」
脚本
アラン・ゴダール
「薔薇の名前」「スターリングラード」
製作
ジェイク・エバーツ
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」
音楽
スティーヴン・ウォーベック
撮影監督 ジャン=マリー・ドルージュ
編集
ノエル・ボワッソン
コンティニュイティー・スーパーバイザー&監督アドバイザー ローレンス・デュバル=アノー
トラのトレーニングと監督 ティエリー・ル・ポルティエ
  
<出演者>
ガイ・ピアース ジャン=クロード・ドレフュス
フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー フレディー・ハイモア
マイ・アン・レー ムーサ・マースクリ
ヴァンサン・スカリート  
 

(ストーリー)

1920年代のカンボジア。ジャングルの荒れ果てた寺院で、ふたごのトラ(クマルとサンガ)が生まれる。兄のクマルは活発で、弟のサンガはおとなしい。二匹が仲良く育ち始めてまもなく、イギリス人の有名な冒険家エイダン・マクロリー(ガイ・ピアース)がやってきた。長年アフリカでサファリをし、ロンドンの上流階級に象牙を売ってきたエイダンは、顧客の嗜好がアジアの仏像に移りつつあることを知り、この地を訪れたのだ。ジャングルの寺院で、エイダンは盗掘を開始。現場に出てきた父トラを撃ち殺し、そばにいたクマルを拾って、近くの村へ。村ではトラ退治の英雄と大歓迎され、村長の美しい娘ナイ=レアをみそめる。だが、村長の密告で逮捕され警察署へ送られる。取り残されたクマルは、村長の手でサーカスへ売られた。

逮捕されたエイダンは、地域の行政官(=フランスから派遣されてきた、植民地統括のための高級官吏)の計らいで釈放されるが、その代わり、トラを捕まえてきてくれと頼みこまれる。行政官には下心がある。ジャングルに観光道路を通し、本国から観光客を誘致して、この地を繁栄させ、その手柄で栄転したいのだ。だが道路を通すには、知事(=土候の息子)の承認が必要だ。そこで狩猟会を開き、知事の機嫌を取ろうというわけだ。穏やかなアジアの空気にふれ、殺生がいやになっているエイダンは、しぶしぶ承諾し、母トラとサンガを罠に落として確保した。

翌日、狩りが始まった。罠から放たれた母トラはサンガを避難させ、エイダンたちの目の前に出現。知事に左耳を射抜かれるが、まんまと逃走。知事のめんつは丸つぶれに。岩穴に隠れていたサンガは、行政官の息子ラウールに拾われ、生活をともにする。一人っ子のラウールにとって、サンガはかっこうの遊び相手として、片時も離れようとしない。だが行政官邸の飼い犬を噛み、行政官夫妻の意向で、知事に献上される。泣き叫ぶラウールの声は届かず、二人は離れ離れに。その後、知事はサンガを果たし合い用のトラに調教させ、クマルはサーカスの従順なトラになっていく。

一年後。クマルが、サーカスで恐ろしい火の輪くぐりを仕込まれていると、知事舘の執事がやってきた。知事がトラの果たし合いを企画している。知事のトラ(=サンガ)の相手になる、どう猛なトラがほしいと言う。団長はクマルを二つ返事で売り払った。
園遊会の当日。果たし合いが始まるが、二頭はもみ合いのあいだに、互いを離れ離れになった兄弟だと認め、歓喜のあまり遊びだした!
見物席のラウールは「あれはサンガだ!」と大喜び。騒然とする見物客を尻目に、兄弟は揃って知事舘を脱出。各所に出没して市民を恐怖に陥れる。
行政官はエイダンを呼び出し、二頭を始末してほしいと頼む。
翌日、ふもとの村からガソリンを摘んだトラックが出発した。なかの一台には指揮官のエイダン、行政官、ラウールが乗っている。エイダンの双眼鏡に、困惑する兄弟の姿が映る。やっと会えた兄弟に火の手が迫る──
  
公開映画館 
2004年9月18日より、東京[丸の内ピカデリー1] 大阪[梅田ピカデリー1]ほか全国ロードショー
オフィシャルWEBSITE
http://www.herald.co.jp/official/two_brothers/index.shtml
 
  
   
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