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大河の一滴
2001年9月1日公開
上映時間
2001/日本/東宝
(監督)神山征二
(製作)宮内正喜・見城 徹・高井英幸
(脚本)新藤兼人
(出演)
安田成美
渡部篤郎
セルゲイ・ナカリャコフ
倍賞美津子
三國連太郎
(C)2001 「大河の一滴」製作委員会
1998年4月刊行されたエッセイ『大河の一滴』。
混迷する世紀末に、作家・五木寛之が日本人へ綴った熱いメッセージは、世代を超え老若男女から絶大な支持を得て、200万部を超える大ベストセラーとなった。
世紀末から新世紀へ、バブル崩壊から再生へ、激動する時の流れの中で、 「人は一体どう生きていけばよいのか?」この根源的な問いに答えを見つけようとしている現代の日本人が、エッセイに共鳴し始めたのだ。「そうだ、こんな考え方があったのか!」ロングセラー化は、そうした読者たちの静かな共感の輪が広がった現象であろう。
「悩み多き時代を生きるための新しい考え方」―それは心萎える人々に生きる希望を与えることにとどまらず、戦後半世紀にわたって繁栄を築きながらも、現状への閉塞感と未来への漠然とした不安感から抜け出せない 21世紀の私たち日本人への提言として今なお輝きを増しつづけている。
「人はみな大河の一滴(中略) しかし、無数の他の一滴たちとともに大きな流れをなして、確実に海へとくだっていく。高い嶺を登ることだけを夢見て、必死で駆けつづけた戦後の半世紀をふり返りながら、いま私たちはゆったりと海へくだり、また空へ還っていく人生を思い描くべきときにさしかかっているのではあるまいか」(「大河の一滴」より)
この名著の待望の映画化は、困難が予想された。
原作は、エッセイであり、物語の体を為していない。そこで原作者自身が、人物像やストーリー展開など大まかな原案を書き、日本映画界の巨匠・新藤兼人が脚本を担当。「人はみな大河の一滴」というテーマを織り込んだ、重厚かつ感動的なヒューマンストーリーを完成させた。
監督は、「ハチ公物語」「遠き落日」「ひめゆりの塔」そして最新作「郡上一揆」等日本人の持つ美しい精神を基にした作品を数々手掛けた神山征二郎。師と仰ぐ新藤監督のシナリオを得、20世紀の日本映画界を支えてきたその手腕で、『愛』と『生』と『死』をめぐる壮大な人間ドラマを誕生させる。
主人公・雪子は故郷・金沢を離れ東京でブティックに勤める独身女性。雪子がロシア旅行で知り合ったロシア人青年ニコライが“トランペット奏者”としての成功を夢見て来日、雪子と再会するところから物語は始まる。心踊る雪子のもとに金沢で暮らす父親が倒れたとの一報が届く。父親は末期の肝臓ガンであった…。
原作者にゆかりの深いロシアそして金沢を舞台に、余命幾ばくもない父親とその娘の親子の絆を軸に、ヒロインをめぐる愛の物語が展開されていく。
「最適のキャスティングが実現した」と五木寛之が語る通り、実力派の俳優陣が顔を揃えた。
ヒロイン雪子役に「ラストソング」(94年)以来のスクリーン登場となる、安田成美。 雪子の父・伸一郎役に、半世紀にわたり日本映画界で活躍しつづけてきた名優・三國連太郎。雪子の幼馴染で、愛する雪子に振り回されながらも陰で支える昌治役に、渡部篤郎。ロシア人ニコライ役に、世界でNO.1と言われるロシア人トランペッタ−、セルゲイ・ナカリャコフ。NHK朝の連続ドラマ「天うらら」の主題曲で脚光を浴びたクラシック界の貴公子が映画初出演、劇中で奏でる数々の名曲も注目される。そして夫を献身的に見守る雪子の母親・麻梨江役に、数々の映画賞を受賞した実力派、倍賞美津子。さらに山本圭、馬渕晴子、南野陽子、並木史郎、犬塚弘ら演技派俳優陣が脇を固める。
原作「大河の一滴」を具現化するにふさわしい背景と精神を持つ、最高のスタッフ・キャストが結集した。
2000年11月24日、日活スタジオにてクランクイン。2週間に及ぶ金沢ロケを経て、 2001年1月ロシアロケを敢行。黒澤明監督「デルス・ウザーラ」(75年)の製作で知られる、ロシア最大の映画スタジオ<モスフィルム>の撮影協力を得、日露スタッフの共同作業の下、2月3日無事クランクアップ。
公開映画館
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