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2001年宇宙の旅 <新世紀特別版>
(原題)2001: a space odyssey

2001年4月7日公開
上映時間149分
1968/米 /ワーナー・ブラザース


(監督・製作)
スタンリー・キューブリック

(出演)
キア・デュリア
ゲイリー・ロックウッド
ウィリアム・シルベスター
ダニエル・リクター
ダグラス・レイン
レオナード・ロシター
マーガレット・タイザック
ロバート・ビーティ
ショーン・サリバン
フランク・ミラー
(C)1968,2001 Turner Entertainment, Co. all rights reserved.
革新的な内容と圧倒的なSFX技術により、その後の映画に多大な影響を与えたキューブリックの最高傑作。

映画というジャンルを超えてその後の社会に多大な影響を与え続け、 つねに“あの”という形容詞をつけて語られる伝説の作品が、今スクリーンに甦る。 『2001年宇宙の旅』の新世紀特別版は、デジタル・リミックス・サウンドを採用し、 初公開時の70mm画面サイズの迫力を35mmで再現した。 ただし、製作から33年を経た今も非の打ち所なく完璧な映像には、いっさい手が入れられていない。 『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカスが 「究極的なSF映画。どんな人でもこれ以上の映画を製作することは非常に困難だ」と語ったのをはじめ、 「不滅の未来叙事詩」「異様な美しさ」「あきれるほどみごと」など、 公開から現在までの33年間、最大級の賛辞と数多くのオマージュを捧げられてきたこの作品も、 ブロードウェイのキャピトル劇場で行われた最初の一般試写では、途中で席を立つ人が続出し、批評家たちに口を極めて酷評されたという。 日本でも公開当初、「すばらしいの一語に尽きる」「すぐれた前衛映画」の声に混じって「失敗作」という評もみられた。 しかし、時代が映画に追いついていったのか、年を追うごとに評価が上がっていくという稀有な運命を辿り、 日本でも、初公開時の興行成績を、10年後のリバイバル上映の際の興行成績が上回るという、 他の作品では決してみられない現象が起きている。 『2001年宇宙の旅』は、完全主義者のキューブリックによって、 あらゆるシーンが細部にわたるまで厳密な科学的裏付けによって作られている。 1960年代半ば、人間を月に送りこむためにNASAが悪戦苦闘している頃、 キューブリックは、木星の軌道上にいる宇宙船の乗組員がどうしたら生存を続けられるのかを研究していた。

さらにその後、アポロ13号の司令船に「オデッセイ」という名がつけられ、 この司令船からのテレビ中継のエンディングには『ツァラトゥストラはかく語りき』が流れた。 その曲とともに中継が終わった直後、酸素タンクが爆発したのだが、 その時の地球への第一報「ヒューストン、こちらで問題が起こった」という言葉は、 映画の中でコンピュータのHALが故障を報告した言葉とほぼ同じだった。 キューブリックは「この映画は予言ではなく、寓話のひとつだ」と語っているが、 現実と映画が錯綜し、共鳴しあうかのようなこうしたエピソードは枚挙にいとまがない。 「きみが文章に表せるものなら、どんなことでも私が必ず映像で表現してみせる」 製作に要した4年間の“狂気に満ちた”歳月の間、キューブリックはつねに、アーサー・C・クラークにそう語っていたという。 しかしキューブリックが作り上げたものは、文字で書かれたあらゆるものを超えた“何か”であり、 それはある意味でその後の世界を変えたともいえよう。 映画が完成した時、スタンリー・キューブリックはまだ39歳の若さだった。 キューブリックは死に、アーサー・C・クラークは老い、2001年がやってきた。 今われわれは、33年前に2人の天才が作り上げた未来という名の壮大な虚構を、彼らが描いたその「未来」の位置に立って見ることができる。 かつてアーサー・C・クラークは「この映画が本当に成功したのかどうかは、2001年になってみないとわからないだろう」と語った。 それを検証する特権を、世紀をこえて生き残ったわれわれは手にしている。 さあ、映画館へ。 恐怖に酔い、美しさに戦慄し、謎に魅惑される、あの衝撃的な体験が、われわれを待っている。

  

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