|
スクール・ウォーズ HERO
2004年9月18日公開
上映時間
2004/日本/松竹
|
1974年、校内暴力の嵐が吹き荒れる高校に、一人の教師が赴任した。7年後、彼が率いるラグビー部はどん底から這い上がり、日本一の座を勝ち取る。その栄光の陰には、教師と生徒たちとの、愛と涙と戦いの日々があった・・・。
体当たりの指導で荒廃した学園を立て直した熱血教師と、彼の信頼に応えた生徒たちの感動の実話! |
| |
|
<スタッフ>
|
監督:関本郁夫
(せきもと いくお) |
1942年京都市生まれ。京都市立伏見工業高校建築科を卒業後、61年、東映京都撮影所製作部美術課に入社。その後、演出部に転属し、73年に監督デビュー。精力的に作品を発表し熱狂的なファン層を獲得する。83年東映を退社、フリーとなり、「女帝」「クレイジーボーイズ」などを監督。90年代に入ってからは松本清張、横溝正史、山村美紗シリーズなどのテレビドラマを監督する一方、「極道の妻たち
赫い絆」や「残侠 ZANKYO」、02年には「およう」などを大ヒットさせている。著書の「映画人列伝」は活動屋の生き様を描いた名著として評価が高い。
|
原作:山口良治
(やまぐち よしはる)
|
1943年福井県生まれ。日本体育大学卒業後、岐阜県立長良高校教諭、岐阜県立岐阜工業高校教諭を経て、67年京都市教育委員会へ。66年初のラグビー日本代表入り。以後74年まで日本代表を務める。ポジションはフランカー、名キッカーとして活躍。74年、伏見工業高校に赴任し、翌年ラグビー部監督に。1年後には京都一、81年にはわずか7年にして全国高校ラグビー大会で初優勝を成し遂げた。現在、京都市スポーツ政策顧問。京都市立伏見工業高校ラグビー部総監督。今春から浜松大学客員教授、ラグビー部特別顧問をつとめる。著書「信は力なり」「17歳を考える」ほか。
|
|
|
<出演者>
|
| 照英(山上修治) |
弓削智久(荒井邦男) |
| 和久井映見(山上悦子) |
内田朝陽(小渕弘之) |
| SAYAKA(和田道代) |
小林且弥(後藤信吾) |
| 里見浩太朗(神林明彦) |
|
|
INTRODUCTION
現在までに3度の全国制覇を果たした、山口良治総監督率いる京都市立伏見工業高校ラグビー部。その波乱万丈の躍進劇は、1984年にテレビドラマ化され、大ヒット。近年も、NHK「プロジェクトX」で取り上げられ大反響を巻き起こした。映画は“泣き虫先生”の異名をとる山口監督の手記を基に、できる限り現実に近い形で描き、人と人のふれあいという教育の原点を見つめなおしていく。
映画の主人公は、ラグビー元全日本の名選手、山上修治。不良の巣窟と呼ばれる、伏見第一工業に体育教師として赴任するが、そこは学校という名の戦場だった。だが、山上は、ツッパリ生徒たちに拒まれても、拒まれても、愛情を見せ続ける。時に涙を流し、時には体と体のぶつかり合いにもなる。だが、「自分は必要とされている」と生徒たちが気づいたとき、彼らはひとつになっていく。その真摯な姿は事なかれ主義の教師たちの心も開き、ラグビー部の躍進と共に、学校は本来の姿を取り戻し始める。ついにラグビー部は府大会の決勝に進出するが、そこに悲劇が…。
山上を演じるのは、体育教師を志したこともあるという芸能界きってのスポーツマン、照英。熱いだけではなく、涙もろく、自分の弱さをさらけ出すことのできる人間味あふれる教師像を、全身で体現している。彼を支える気丈な妻、悦子には和久井映見。ラグビー部の主将・小渕を「精霊流し」の内田朝陽、健気な女子マネージャーをSAYAKAが演じるほか、同僚教師役で人気漫才コンビ、中川家の二人が出演しているのも見逃せない。さらには、山上のよき理解者である校長を里見浩太朗が演じ、滋味溢れる演技を見せている。監督は伏見工業高校のOBでもある、「極道の妻たち」シリーズの関本郁夫。教師と生徒の絆を、ストレートかつストイックに描写し、心に迫る。
若者による犯罪が多発する一方、子供への虐待も増加する21世紀の日本。しかし、いつの世も、子供たちが求めているのは、掛け値なしの純粋な愛情であり信頼だ。「スクール・ウォーズ
HERO」には、時代を超えた真実の愛と信頼が刻まれている。 |
| |
|
(ストーリー)
1974年、京都。校内暴力で荒廃しきった伏見第一工業高校に、一人の体育教師が赴任した。山上修治(照英)、31歳。元ラグビー全日本のスター選手だ。現役を引退した山上には有名実業団チーム監督の座が約束されていたが、あえてここを選んだ。彼の心を動かしたのは、不良たちに殴られながらも「子供たちは寂しいんや」という神林校長(里見浩太朗)の生徒たちへの愛情だった。この言葉は、自らも寂しい少年時代を送った山上の胸に熱く響く。そして驚くべきことに、この手のつけられない不良たちこそ、伏見第一のラグビー部員だったのだ。
「この学校を、ラグビーを通じて変えて見せる」という決意を胸に教壇に立った山上。しかし、彼が目にしたのは、想像をはるかに超えた厳しい現実。リーゼント姿のツッパリがオートバイで廊下を走りぬけ、金属バットで窓ガラスを割る。学内でのタバコや麻雀は日常茶飯。気弱な国語教師の亀田(中川家剛)など、服に火をつけられるほどだ。だが、生徒たちの暴力に怯える教師たちは見て見ぬ振りをしていた。中でもラグビー部は、ワルの巣窟となっていた。山上は「One
for all, All for one(ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために)」というラグビーの基本精神を訴えるが、不良のリーダー格の小渕(内田朝陽)は、日本代表であった山上のエリート意識をあざけり笑う。生徒にも、仲間の教師にも、山上の熱い想いは受け入れられず、苛立ちは募るばかり。
そんな彼に妻の悦子(和久井映見)が、アドバイスをする。中学時代、ぐれかけていた山上は、無視されても、無視されても、生徒に声をかけ続けた恩師に心を打たれた経験があったのだ。翌朝、校門の前で、登校する生徒一人、一人に「おはよう」と笑顔で声をかける、山上の姿があった。
やがてラグビー部にも変化の兆しが見え始める。道代(SAYAKA)がマネージャーとなり、新入部員も増えた。初の対外試合も決まった。ところが意気揚々と試合に出かけてみると、集合場所に来たのは道代だけ。山上を嫌う3年生が、後輩たちを足止めしたのだ。「もう、俺の手に負えん」・・・落胆し、涙を流す山上を、悦子は「あんたの先生は、あんたを見捨てなかった」と叱咤する。
子供たちは、本気で叱ってくれる大人を、本気で愛してくれる教師を求めているのだ。そう信じる山上の姿勢は、亀田ら、事なかれ主義教師たちの気持ちも動かしていく。ツッパリの荒井(弓削智久)も、山上の熱意にほだされ、ラグビー部に入ってきた。だが、3年生たちはついに打ち解けぬまま、卒業を迎えてしまう。自分の無力を感じる山上だったが、卒業式後、荒れていた部室はピカピカに磨かれ、そこには3年生からのメッセージが。「あとは頼むぞ、全日本野郎!」彼らも、彼らなりにラグビーを愛していたのだ。もっと、その気持ちに気づいてやるべきだったと、涙ぐむ山上を、「教育はマラソンだ」と神林校長は励ます。
1975年、春。中学時代から京都一のワルと恐れられた“弥栄の信吾(小林且弥)”が、伏見第一に入学してくる。入学早々、荒井をぶちのめし、豪傑ぶりを見せる信吾。その身体能力の高さと、心の中の寂しさを見とった山上は彼をラグビー部に誘う。大酒飲みの父、大吾(間寛平)と暮らす彼の家を何度も訪ねる山上。二人は格闘になるが、山上のタックルの勢いで、鴨川に落っこちてしまう。ずぶぬれの二人を、あたたかく迎える悦子。だが、初めて接した家庭の団欒に素直になれない信吾は、飛び出していってしまう。
信吾を得られぬまま、迎えた京都府大会。相手は強豪の大園高校だ。誇らしげに全日本のジャケットを着て会場に立つ山上。小渕も荒井も全力で戦うが、子供のようにはじけ飛ばされる。その姿を見守る観客の中に、信吾もいた。結果は112対0という、前代未聞の惨敗だった。そのとき、山上の中で何かがはじけた。がっくり肩を落とす選手に、「おつかれさん」と声をかける。罵声が飛ぶと思っていた小渕らは、意外な言葉に驚く。「悔しいか?」「悔しい!先生、俺は甘かったよ!殴ってくれ!根性をたたきなおしてくれ」――泣き崩れる小渕に続いて、次々に頬を差し出す選手たち。山上は泣きながら、彼らを殴る。そして、自らの高慢を恥じた。ついに、山上とラグビー部がひとつになった。その日以後、山上が全日本のジャケットを着ることはなかった。
心機一転、猛特訓を開始するラグビー部。そこには、あの信吾の姿もあった。山上の見込みどおり、めきめきと頭角を現す信吾を、身体が弱いためマネージャーになった望月(尾上寛之)は憧れの目で見つめる。「信吾くんは全日本のメンバーになれる。僕は新聞記者になって、君の記事を書くんだ」――小さな大選手の名をとって、フーローと呼ばれる望月は、大きな夢を語った。
1976年。昨年の大敗がウソのように府大会を勝ち進む、伏見第一。だが、勝利に酔う間もなく、フーローはその場で倒れてしまう。白血病だった。彼に生きる希望を与えるべく、必死に戦うラグビー部は、ついに決勝進出。相手は、あの大園だ。勝てば、全国大会に出られる。フーローが病室から応援する中、ホイッスルが鳴った――。
|
| |
公開映画館
2004年9月18日より、東劇ほか全国ロードショー! |
| オフィシャルWEBSITE |
| http://www.schoolwars.jp/ |
|
|