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リプレイスメント
(原題) THE REPLACEMENTS

2000/11/11公開
上映時間118分
2000年・米・ワーナー

(監督)ハワード・ドイッチ
(脚本)ビンス・マケウィン
(製作)ディラン・セラーズ
(製作総指揮)アーウィン・ストフ
(製作総指揮)ジェフリー・チャノーフ
(製作総指揮)スティーブン・ルーサー
(撮影)タク・フジモト, A.S.C.
(美術)ダン・ビショップ
(編集)バド・スミス, A.C.E.
(編集)セス・フローム
(衣装)ジル・オハネソン
(音楽)ジョン・デブニー
(セカンドユニット演出/スタント・フットボール コーディネーター)アラン・グラフ

(出演)
ジーン・ハックマン(ジミー・マクギンティー)
ブルック・ラングトン(アナベル)
オーランド・ジョーンズ(クリフォード・フランクリン)
フェイゾン・ラブ(ジャマール)
マイケル・“ベアー”・タリフェーロ(アンドレ)
エース・ヨナミネ(ジャンボ・フミコ)
トロイ・ウィンブッシュ(ウォルター・コクラン)
デイビッド・デンマン(ブライアン・マーフィー)
ジョン・ファブロー(ベイトマン)
マイケル・ジェイス(ウィルキンソン)
リス・エヴァンス(ナイジェル・グラフ)
ブレット・カレン(エディー・マーテル)
ジョン・マデン(本人役)
パット・サマーオール(本人役)
ジャック・ウォーデン(オニール)
ゲイラード・サーテイン(パイロシャウスキー)
アート・ラフラー(ベインズ)
   
(解説)
あの『マトリックス』から1年。キアヌ・リーブスの新作がついにやってくる。
世界中が待ちこがれた最新主演作『リプレイスメント』は、プロフットボールの世界を舞台に、一度は挫折しながらも、自分を信じることだけを武器に人生のセカンドチャンスに賭ける男たちを描いたサクセス・ストーリー。決して一流とはいえない彼らが、あくまでも自分たちのスタイルを貫きながら快進撃を続ける姿は痛快で、さわやかな感動を呼び起こす。

『マトリックス』では未来世界の救世主という難役を見事に演じたキアヌが、新作『リプレイスメント』で演じるのは、負けることへの恐怖からいざという時に実力が発揮できず、引退して失意の日々を送る元フットボール選手。プロのプレイヤーには不可欠ともいえる傍若無人な強引さを持ち合わせず、その分“プレッシャーに弱いダメな奴”という烙印を押された男だ。ナイーブであるがゆえにスポーツ界から落ちこぼれた不遇のアウトサイダーで、心惹かれる女性が現れても、もう一歩踏み込むことができない。

キアヌをこの作品に抜擢した監督のハワード・ドイッチは、「キアヌは『スピード』や『マトリックス』で超人的なヒーローを演じてきたけれど、決して人間味を失うことはなかった。リアルな喜怒哀楽を持った生身の人間を演じられるからです。そこが観客の共感を呼ぶ」と語っている。
確かに本作では等身大のリアルな人物を演じているが、単に強いだけの理想化されたヒーロー像ではなく、人間的な弱さやナイーブさを抱えたヒーローという点では、前作と共通している。

ネオも本作の主人公ファルコも、ためらい、戸惑いながら、戦うことによって自分自身を発見していく。だからこそ観客は彼に感情移入し、ともに悩み、戦い、最後にはさわやかな涙を流すことができる。最初から完璧なヒーローとして登場するのではなく、ストーリーの中で成長していくヒーローとしてのキアヌの魅力を、本作でも十分に堪能できる。
彼らは、期間限定のスーパースター。
ラスト10分、あなたもきっと熱いエールを送ってる。
タイトルになっている“リプレイスメント”とは、“代理選手”の意味。プレーオフ目前で主力選手がストに入り、チーム・オーナーに泣きつかれたかつての名監督は、残る4試合を戦うため、代理選手による即席チーム作りに着手する。
チームの司令塔となるクォーターバックに彼が選んだのは、かつてオハイオ大学のクォーターバックとして出場したシュガーボウル(全米大学王座決定戦)で45点差という大敗を喫し、引退したファルコだった。

集められたその他の選手は、走ることだけが取り柄の短距離ランナー、熱血ポリスマン、フットボールのルールなどろくに知らないイギリス人のサッカー選手、刑務所でスカウトされた服役囚、元力士の日本人などなど。「これでフットボールができるのか!?」と誰もが思う寄せ集めチームだが、ファルコをはじめすべてのメンバーにとって、これは起死回生のチャンス。一度は人生に敗れた落ちこぼれたちが、期間限定ながらスーパースターになれる機会が巡ってきたのだ。
彼らの武器は、自分を信じ、自分のやり方をつらぬくことだけ。規格はずれの奴らばかりが集まったチームは最初はまるでバラバラだったが、しだいに心がひとつになっていく。

本作のストーリーのヒントとなったのは、1987年のNFL(全米フットボール連盟)のストの際、代理選手(リプレイスメント)が起用され、フィールドで活躍した選手たちが実際にいたことだった。
プロデューサーのディラン・セラーズは語る。
「リプレイスメントとしてスカウトされたのは、コンビニや工場やガソリンスタンドに勤めている人たちでした。フィールドに立つことを夢見ながら、ついぞチャンスに恵まれなかった連中です。ところが、ストライキというハプニングのおかげでチャンスが巡ってきた。この映画も、フットボールというスポーツではなく登場人物にスポットを当てています」

もし見事3勝してプレーオフに進めたとしても、その大舞台に立つのは現在スト中の正規の選手たち。代理選手である彼らには、一瞬の栄光以外、何も手に入らない。
しかし、彼らは全力でこのチャンスに賭ける。“負け組”だったそれまでの生き方を脱し、自分の手で自分自身の人生を取り戻すために…。 破れかぶれではあるが誰よりも真剣で、フットボールへの愛だけでプレーしているがゆえに怖いものは何もない。そんな彼らの快進撃に、見ている側も次第に胸が熱くなっていく。挫折を知っているすべての人の心に『リプレイスメント』は熱い共感を呼ぶにちがいない。

  
(物語)
フットボール・シーズンも終盤。あと3勝すればプレーオフ出場となるにもかかわらず、ワシントン・センティネルズの主力選手が年俸アップを求めてストに入った。チーム・オーナーのオニール(ジャック・ウォーデン)に泣きつかれたかつての名監督ジミー・マクギンティー(ジーン・ハックマン)は、残る4試合を戦うため、代理選手(リプレイスメント)を集めての即席チーム作りに着手する。

チームの司令塔となるクォーターバックとしてマクギンティーが目をつけたのは、かつてオハイオ大のクォーターバックとして活躍し、学生選抜チームに選ばれながら、シュガーボウルで大敗して引退したシェイン・ファルコ(キアヌ・リーブス)。彼は今、船の側面に付着した貝殻をこすり取る仕事をしていた。マクギンティはファルコから、プロ選手にはない心意気を感じ取る。この男なら、金のためではなく、フットボールへの純粋な愛情からプレーしてくれるに違いない。

最初は迷っていたファルコだったが、もう一度フィールドに立つことを決意する。実力は一流でありながらプレッシャーに弱く、ここぞという時に精神的に逃げてしまう自分への嫌悪から愛するフットボールに背を向けたファルコ。彼にとってリプレイスメント起用は、負けグセを返上し、逃げ続けてきたこれまでの生き方を変える最後のチャンスだった。
そんなファルコに思いを寄せるチアリーダーのアナベル(ブルック・ラングトン)。ファルコも彼女に惹かれるが、自分自身への自信のなさゆえに、いま一歩踏み出すことができない。

続いてスカウトされたのは、俊足だけが取り柄の短距離ランナー、フランクリン(オーランド・ジョーンズ)、熱血ポリスマンのベイトマン(ジョン・ファブロー)、イギリス人のサッカー選手ナイジェ ル・グラフ(リス・エヴァンス)、刑務所服役中の牧師ウィルキンソン(マイケル・ジェイス)、再生派のキリスト教徒ウォルター・コクラン(トロイ・ウィンブッシュ)、ミュージシャン付きボディガードのアンドレ&ジャマール(マイケル・“ベアー”・タリフェーロ、フェイゾン・ラブ)、日本人力士のジャンボ・フミコ(エース・ヨナミネ)など。いずれも他人に負けない能力を持ちながら、不運や、あと一歩の勇気のなさが災いして“ダメな男”の烙印を押された落ちこぼれたちだ。

ファルコだけでなく、彼ら一人ひとりにとって、リプレイスメントとはいえ数万人の観衆の前でプレーすることは“負け組”から“勝ち組”へとシフトする最後のチャンス。順風満帆とはいえない人生を歩み、それゆえに傷や優しさを抱えた男たちの、一発逆転を賭けた挑戦が始まった…!

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