フツーの高校生、日野ひかるの人生は、ある朝目覚めるとシッポが生えていたときから、がらりと変わってしまう。クラスメートの隼人との初デートをドタキャン。そのスキに親友の千穂が隼人に接近して、とってもブルー。ひかるの姉で自称ファッションデザイナーのみちるは「堂々と見せちゃえばファッションになる。あたしの赤毛と同じ」と自分もカモフラージュのシッポをつけて、ひかるを外へ連れ出す。その後ろ姿を『函館スクープ』記者の早川に撮られてしまう。
『函館スクープ』は廃刊の危機にあり、編集局長が「1か月以内に売り上げ3倍!」と社員にハッパをかけていた。シッポ人間ネタはスクープ記事となり、懸賞金がかけられる。
平凡なサラリーマン古田はるおも突然生えてきたシッポを持て余していた。男手ひとつで育てている保育園児の娘まゆは無邪気にシッポを面白がるが、まゆが保母の文子にしゃべりはしないかとハラハラ。朝夕の送迎時に文子と話をするのが古田のささやかな楽しみなのだ。職場でも好奇心旺盛な同僚からシッポをひた隠す。
そのころ某社の重役会議室では深刻な会議が続けられていた。どうやらシッポの原因と関係があるらしい。
ひかるのシッポを知った隼人は悲鳴を上げて逃げ、ひかるの両親は「切る、切らない」で大喧嘩。ひかるは絶望的な気持ちになるが、こっそり立ち聞きした会話から、家族が戸惑いながらも「シッポがあってもなくても、ひかるはひかる」と懸命に現実を受け入れようとしていることを知る。
家族に勇気づけられたひかるはテレビ番組でシッポ人間であることを公表し、「ひのひかるがピノピカルになったような、おまけつきの気分」と明るく語る。シッポ人間は函館人ならぬパコダテ人と命名され、一躍時の人となる。
マスコミの取材攻勢、ひかるのアイドル化、みちるが売り出したシッポファション『パコダテール』の大ヒット、パコダテ語が大流行の函館に押し寄せる観光客・・・。千穂の恋人ごっこにつきあわされている隼人は、どんどん遠い存在になっていくひかるを人だかりの向こうから見るしかなかった。
ひかるのようにシッポを公表する勇気のない古田は悶々とした日々を送っていた。文子とはいい感じになりつつあったが、シッポのことを言い出せない古田に、文子は秘密の匂いを感じ、不信感を抱いていた。
函館スクープはバカ売れしていたが、そろそろ次の爆弾ネタが必要な時期だった。ある日、とんでもない記事が一面に躍り、パコダテ人は絶体絶命の大ピンチに!
果たして、ひかるの運命は?
家族はひかるを守りきれるのか?
そして、ひかると隼人の恋の行方は・・・?
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