<INTRODUCTION>
一人で生きるキャリアウーマンに運命の恋が訪れた。
125年の時をへだてて、N.Y.が起こした愛の奇跡。
ケイトが求めているのは「放っておいても大丈夫」なしっかり者のキャリアウーマンとしてではなく、寂しさや不安を抱えた一人の女の子としての自分を真正面から受け止めてくれる男性。レオポルドが求めているのは、表面をとりつくろわず、思ったままを素直に表現する生き生きとした女性。しかし、ケイトはお手軽な恋愛が氾濫している世界に、レオポルドは身分や形式に縛られる世界に住んでいるせいで、ともに「自分には本当の恋なんか無理」とあきらめていた。
そして二人は、求め続けていたものを、125年の時を隔てて出会った相手の中に見つけるのだ。時を越えて愛し合うという奇跡を起こし、たった一人で生きぬくキャリアウーマンに運命の恋をプレゼントしてくれたのは、ニューヨークという街だった。
ニューヨークは、この映画のもう一人の主役。全編に、作り手たちのこの街への愛情が息づいている。レオポルドの時代に建設され、ケイトが生きる現代まで変わらない姿で人びとを見下ろすブルックリン・ブリッジは、ストーリーで重要な役割を果たす。そして、長い歴史を経ていながら近代的なビルと見事に調和している重厚な石造りの建物の数々。そのうちのひとつが、運命の恋が始まる舞台となるのだ。
この2つの世界のニューヨークを見事に描き出したのは、『17歳のカルテ』のジェームズ・マンゴールド監督。さらには、本年度のゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞を受賞したスティングの愛の歌“UNTIL...”が本作を最高に演出してくれる。
すべての女性が、あきらめたふりをしながら心のどこかで待ちつづけている、本物の恋。恋に燃える一瞬だけではなく、未来もずっとおとぎ話のヒロインでいさせてくれる理想の男性。その両方に出会えるのがこの映画。すべての人を幸福にしてくれる、今年一番のラブ・ストーリーだ。
<STORY>
1876年、ニューヨーク。建設途中のブルックリン・ブリッジを背景に、文明の進歩を誉めたたえる演説会が行われている。聴衆の中に、高貴な身なりのハンサムな男性がいた。周囲の女性たちの熱い注目を浴びるその男の名はレオポルド(ヒュー・ジャックマン)。独身のオルバニー公爵だ。今夜、彼の花嫁を決める舞踏会が催されることになっている。彼がどんな令嬢を選ぶかは、ニューヨーク中の関心の的だ。
しかしレオポルドの気分は冴えない。彼はまだ、一生を共にしたいと思うような女性にめぐり逢っていないのだ。作り笑いを浮かべ、何とか彼に選ばれようとする女性たちに心惹かれることはない。が、公爵たるもの、いつまでも独身でいるわけにはいかない。気が進まないながらも、今夜の舞踏会にやって来る女性のうち誰かを花嫁に選ばなければならなかった。
広大な屋敷での舞踏会が始まってしばらくして、レオポルドは不審な男を見かける。手にしている道具はどうやらカメラのようだが、彼の知っているカメラとはまったく違う。あまりにも小さいのだ。レオポルドは男が彼の私室に忍び込み、発明家でもある彼の設計図面をカメラに収めているのを発見する。それに気づいて逃げ出す男を追いかけたレオポルドがたどり着いたのは、ブルックリン・ブリッジだった。目もくらむ高さの橋げたから飛び降りようとする男を助けようとして、レオポルドは自分も一緒に落ちてしまう。深い深い奈落の底へと・・・!
現代のニューヨーク。広告会社で働くケイト(メグ・ライアン)は、一人暮らしのアパートメントの階上に住む元ボーイフレンドのスチュアート(リーヴ・シュレイバー)のところに、やたらとクラシックな服を着て完璧な王立英語を話す不思議な男が転がり込んできたのを知る。彼が何者なのかを説明する暇もなく、スチュアートは突然故障したエレベーターから落下して病院送りに。どこか奇妙だがハンサムで礼儀正しい闖入者はレオポルドと名乗る。
仕事にも恋にも疲れたキャリアウーマンで、自分の人生に奇跡なんか起こらないと考えているリアリストのケイトと、人生には愛と誠実さが不可欠と考えるロマンティストのレオポルド。非常階段で行き来できるアパートメントの上階と下階で、二人の風変わりな半同居生活が始まった。
ケイトのもとに遊びに来た役者志望のケイトの弟チャーリー(ブレッキン・メイヤー)は、レオポルドの隙のない完璧な身のこなしと美しい発音に、彼が役者だと思い込む。やがて兄のようにレオポルドを慕うようになるチャーリー。一方ケイトは、誰もがつい引き込まれてしまう彼の威厳ある話し方に目をつけ、自社が制作するマーガリンのコマーシャルに起用する。
ある日、ケイトはセントラルパークでバッグをひったくられてしまう。観光馬車の馬を見事な手綱さばきで駆って泥棒を追いかけ、見事バッグを取り返してくれたレオポルド。その姿はまさに「白馬に乗った王子様」。ケイトは心惹かれながらも戸惑う。「あなたは誰? いったいどこから来たの?」と・・・。
ケイトは重役のJ.J.(ブラッドリー・ウィットフォード)に食事に誘われる。ケイトが重役になれるかどうかはJ.J.の判断にかかっているが、彼はケイトに下心がある。ケイトを愛しはじめていたレオポルドは二人が食事しているレストランに乗り込み、J.J.の俗物ぶりを痛烈に暴き出してしまう。怒り、傷ついたケイトが翌朝レオポルドから受け取ったのは、これまで見たことのないような、誠意にあふれた美しい手紙だった。
Dearest Catherine
I behaved as imbecile last night animated in part by drink, in part by your beauty
and ,in part by my own foolish pride. For that I am profoundly sorry. Please accept
as a gesture of apology, private dinner on the roof top tonight at eight o'clock.
最愛なるケイトへ
昨晩は愚かな振る舞いをした。それは酒のせいであり、あなたの美しさのせいでもあり、また、
私の馬鹿げたプライドのせいでもある。ここに心からお詫びする。
ついては、お詫びの印として、今宵8時、屋上で2人だけのささやかなディナーを開き、ご招待を申し上げる。どうかお受けください。 レオポルド
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