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マトリックス リローデッド
(原題)THE MATRIX RELOADED

2003年6月7日公開
上映時間2時間18分
2003/アメリカ/ワーナー・ブラザース
(写真をクリックすると拡大します)
THE MATRIX RELOADED
(C)2002 Warner Bros. All Rights Reserved.
(C)2002 Village Roadshow Films (BVI) Ltd.

そのスタイリッシュなアクションによって、
「マトリックス」前と後で映画というジャンルのあらゆる常識を変え、
そのストーリーは今も謎と共に語られ続ける21世紀のカリスマムービー。
いよいよ全世界待望の続編「マトリックス リローデッド」始動!

2003年6月7日(土)、東京・丸の内ルーブルはじめ、全国666スクリーンで封切られた「マトリックス リローデッド」。初日2日間の興行収入は昨年11月公開の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」が出した歴代1位の記録、20億5488万円を超え、日本新記録が出そうな勢いだ。
 
<STAFF>
脚本・監督・製作総指揮 ウォシャウスキー兄弟
製作 ジョエル・シルバー
製作総指揮 グラント・ヒル、ブルース・バーマン
撮影 ビル・ポープ, A.S.C.
美術 オーウィン・パタソン
編集 ザック・ステインバーグ, A.C.E.
音楽・指揮 ドン・デイビス
視覚効果監修 ジョン・ゲイター
衣装 キム・バリット
ファイト・コレオグラファー ユアン・ウーピン
音響・サウンド・エディター監修 デーン・A・デイビス, MPSE
コンセプト・デザイナー ジェフリー・ダロー

<CAST>
ネオ/キアヌ・リーブス
モーフィアス/ローレンス・フィシュバーン
トリニティー/キャリー=アン・モス
エージェント・スミス/ヒューゴ・ウィービング
ナイオビ/ジャダ・ピンケット・スミス
予言者(オラクル)/グロリア・フォスター
パーセフォニー/モニカ・ベルッチ
セラフ/コリン・チャウ
ジー/ノーナ・ゲイ
キー・メーカー/ランダル・ダク・キム
ロック司令官/ハリー・レニックス
リンク/ハロルド・ペリノー
  
(STORY)
<あの予言が的中したら・・・>
 この戦争を明日にでも終えることができるとしたら? 戦う価値はあると思わないか。 命を懸ける価値はあると思わないか。
 トーマス・“ネオ”・アンダーソン(キアヌ・リーブス)はすべてを投げ打つ覚悟で、この問いかけに自ら答えを出すことを決意した。もともとはモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)とトリニティー(キャリー=アン・モス)から投げかけられた問いかけ。
真実を探し、受け止めるために。“マトリックス”の呪縛から心を解き放つために。


<すべては決断から始まる>
『マトリックス』三部作の第二章に当たる今回、ネオはマシン軍団に包囲された“ザイオン”を救うべく、その超人力を全開させる。あと数時間もすれば、人類最後の地上都市は、人類滅亡をプログラムされた25万のセンチネル軍団に侵略されてしまう。だが、モーフィアスの信念に揺るぎはなかった。オラクル(預言者)の言った救世主がマシンとの戦いに必ず決着をつけてくれる−−その信念に勇気づけられたザイオンの住人は未来と希望をネオ一人に託す。しかし、ネオは迷っていた。真実を探ろうとすればするほど、闇は深くなるばかりだ。

<決断の先に何があるのか、見通せるものなど誰一人いない>
 それでもネオとトリニティーは互いの愛と信頼を支えに、再びマトリックスへ乗り込むことを決意。モーフィアスを加えた3人は驚異の肉体と武器を携え、敵の大軍との総力戦を開始する。しかし、マトリックス内には権力に甘んじることしか能のない一団がいた。決断などという面倒は避け、ひたすら人の弱みを食い物にする連中である。

<決断なんて、力を持つものと持たざるものが作り上げた幻想だよ>
 そればかりか、マトリックスには異分子の一味も紛れ込んでいた。その一人が、あのエージェント・スミス(ヒューゴ・ウィービング)。因縁の宿敵ネオを倒すことに執着するあまり、スミスはシステムの削除命令にさえ逆らうようになっていた。いまやスミスは、一度は捨てた人間の業に突き動かされ、復讐の鬼と化していたのだ。

<権力を握った者が必ず欲しがるものは? より大きな権力だ>
 マトリックスの全貌解明と人類の救済へ踏み出したネオに、予想以上の激しい抵抗、過酷な真実、苦渋の決断が待ち受ける。

<君は心を決めるために来たのではない。もう心は決まっている。今度は、そう決心したわけを探る番だ> 
 愛、真実、信念、目覚め、志、理性。そのすべてを信じて、ネオは選んだ道をひたすら進むしかない。「もし、それが叶わなかったら…」と自問するネオ。「もし、途中でくじけたら…?」

<その時はザイオンが滅びるまでだ>

第二章: ウサギの穴のさらに奥へ

ネオは、マトリックスというコード化された厚いベールに目を凝らした。そのベールの向こうに、何かの息づかいを感じながら。
   

(解説) 1999年、ウォシャウスキー兄弟とジョエル・シルバーの放った『マトリックス』は、ド迫力のアクションと奥の深いストーリーで世界中のスクリーンを席捲した。その下敷きとなったのは、『アキラ』『攻殻機動隊 Ghost in the Shell 』といったスタイリッシュな日本のアニメ、哲学・神話学・宗教学・数学が投げかけるアカデミックな謎、ジェフリー・ダローの劇画に見る躍動感、ウィリアム・ギブソン、フィリップ・K・ディック、ルイス・キャロルらが描くSF世界。ウォシャウスキー兄弟はこれらの出典を総動員して一大叙事詩を編み出した。そこに描かれたのはテクノロジーの暴走、自由意志、知らないがゆえの罪、知ったがゆえの代償といった深遠なテーマの数々である。
 結果、観客の目を釘付けにする画期的な映像が誕生し、それは後に無数の映画、コマーシャル、ミュージックビデオに模倣されることになった。また、“知性を挑発するアクション映画”という今までにないジャンルを確立し、現実とアイデンティティーのあやうさ、避けては通れない決断、その決断を左右する人間の強さと弱さを問いかける作品となったのである。

 ウォシャウスキー兄弟は当初から、この深遠な問いかけを三部構成で描くことに決めていた。その第一部『マトリックス』が成功を収めるやいなや、兄弟は神話学を本格的に掘り下げる作業に入った。第一部で描いた神話は、ほんのさわりに過ぎなかったのである。こうして完成したのが第二部『マトリックス リローデッド』と第三部『マトリックス レボリューションズ』。1本の作品を前編・後編に分けた格好だ。
 堂々完成した3部作は、まさに“革命”そのもの。ビジュアル面では前回登場した“マシンガン撮影”に続き、『リローデッド』『レボリューションズ』 では“ユニバーサル・キャプチャー”なる世界初の映像テクノロジーを駆使。前者はアニメの手法を映画に応用するというコンセプトであったが、後者は生身の俳優をバーチャルキャラクターに変貌させる前代未聞の表現法。いってみれば、進化しすぎたテクノロジーの怖さを描く3部作が、そのテクノロジーを進化させたことになる。
 また、『マトリックス』三部作はアクションシーンの成り立ちを根源から変えてしまった。過激にしてエレガントなアクションはカンフー映画の王道に西洋の銃撃戦、東洋のマーシャルアーツとワイヤースタントを絶妙にミックスさせたもの。ジョン・ウーやユアン・ウーピンといった香港映画界の巨匠の作品では、主演俳優が自らスタントをこなす。そうすることで、アクションとストーリーはしっくり噛み合うのだ。ストーリーから浮くのではなく、ストーリーに弾みをつける…そんなアクションシーンが実現し、その一つ一つに意味と説得力が出てくる。

 『マトリックス』シリーズがこんなにも観客を魅了するのは、内容の濃さゆえに様々な捕らえ方ができるからではないか。映画といえば、なんらかの答えを観客に提示するものとされてきた。ところが『マトリックス』は、受けきれないほどの大きな疑問を投げてくる。随所にさりげなく登場する引用は、アカデミックな英知に裏打ちされたもの。神話、哲学、先進テクノロジー、発達心理学、「不思議の国のアリス」といった古典文学から、宗教思想(キリスト教,グノーシス主義、禅宗、儒教が仲良く混在)までが一体となり、心を解放するヒント、真実の多面性を考えるきっかけを与えてくれる。このシリーズが際立っているのは答えをくれるからではない。自分なりの答えを考える材料と自由をくれるところにあるのだ。
 ウォシャウスキー兄弟が掲げる哲学的、機械文明的なテーマは数々の著作(ウィリアム・アーウィン編『The Philosophy of the Matrix 』、カレン・ハバー編『Exploring the Matrix: Visions of the Cyber Present』、グレン・イエフェス編『Taking the Red Pill: Science,Philosophy&Religion in the Matrix』など)で議論されてきた。また、大学においては哲学、サイエンスフィクション、コンピュータ・コミュニケーション、宗教、現代文化といったクラスの研究課題となっている。こうした議論・研究の活発さを見るにつけ、ウォシャウスキー兄弟の斬新かつ挑発的な映画手法がどれほど人々の意識に影響を与えたか、うかがい知ることができる。
「ラリーとアンディが目指しているストーリー、アクション、ニューシネマの手法、映像技術は他の誰にも真似できないね」とキアヌ・リーブスはうなる。リーブス演じる主人公のネオはコンピュータ・ハッカー。しかし、真実を求める過程で自分の本当の宿命に気づいていく。役作りにあたってリーブスはジャン・ボードリヤールの『シミュラークルとシミュレーション』やケビン・ケリーの『「複雑系」を超えて』といった本を読破した。これも、ウォシャウスキー兄弟からの注文だったという。
「二人はものすごい博識なんだ。哲学、神話、コミックまで各方面に造詣が深い。この三作に共通するテーマも、二人が常日頃から関心を持ってきた人類普遍の疑問。昔から人間の知識欲や研究心を掻きたててきた永遠の疑問なんだ」。『マトリックス』3作を通じてプロデューサーを務めるジョエル・シルバーが語る。「二人が練り上げた一大叙事詩は、その見せ方でエンターテインメント界に革命をもたらせた。いわば“知性派のためのアクション映画”を確立したんだ。純粋に目と耳で楽しむこともできるし、もっと突っ込んだ見方をしたいなら、突っ込みがいのあるテーマも用意されているよ」

 真実を確かめる勇気がないという人はネオ、モーフィアス、トリニティーを通して仮想体験すればいい。ウォシャウスキー兄弟の描く哲学、文学、神話、宗教、テクノロジーの世界を自分で体験したいなら、“ウサギの穴”の奥深くへ好きなだけ入ることもできる。「真実はたいてい怖い。そこがラリーとアンディの作品のモチーフじゃないかな」とリーブスは分析する。「真実を知ることの代償は重要なテーマのひとつだと思う。2作目、3作目では、真実を知ることを決意したネオにどんな運命が待ち受けているか、それを掘り下げていくんだ。1作目と比べにならないほど、内容が濃くて、過激で、おもしろい。それは見事な物語に仕上がっているよ」
今回の『リローデッド』では、赤い錠剤を選んだ瞬間から始まったネオの、衝撃の足跡を追っていく。迷いを打ち消し、救世主としての役割を受け入れたネオは、これまで以上に超人的なパワーを発揮する必要に迫られる。だが、救世主という役割は想像以上のプレッシャーだった。ネオならマシンとの戦いに終止符を打てるに違いない・・・そう信じるモーフィアスに応えなくてはならない。さらにネオの決意に命を預けた人たちの期待にも沿わなくてはならないのだ。
 反乱軍がザイオンをめぐる攻防戦に臨む中、ネオはその先の未来に早くも目を向けていた。「第二作はネオの自分探しが大きなテーマなんだ」とリーブス。「ネオは自分に課せられた使命と格闘しながら、さらなる真実の探求に出るんだ。つまり、ネオは以前にもまして苦戦を強いられるし、未来を直視する覚悟にも迫られる」

 一方、救世主を発見するというライフワークを成し遂げたモーフィアスは、これまでの信念と格闘することを余儀なくされる。「前回のモーフィアスは人生の師だったけれど、今回の『リローデッド』では魂の師という感じだね」とローレンス・フィッシュバーンはコメント。「ネオとオラクル(預言者)によせる信頼は揺るぎがない。そして、ザイオンを守る戦いにおいては、強靭な意志と士気で自分の役目をまっとうしようとする。ところが新たな真実が次々と明らかになるにつれ、モーフィアスの信心は試練にさらされるんだ」
 トリニティーが全幅の信頼を寄せる相手はただ二人、モーフィアスとネオだろう。決死の覚悟を決めたのも、ネオへの愛と信頼があってこそ。そのトリニティーは今回「1作目にも増してパワフルな戦士になっている」とキャリー=アン・モスは言う。「ネオとトリニティーが戦いにいどむ世界は暗澹としておどろおどろしいでしょう。それにひきかえ、二人の恋は純粋で美しい。それはトリニティーを優しくすると同時に強くもするのよ」

 ヒューゴ・ウィービング扮するエージェント・スミスは、そのしぶとさに一段と磨きがかかる。他者を踏み台にする知恵がさらに増したばかりか、エゴに目覚めてしまうのだ。
「前回の『マトリックス』では、スミスは血も涙もない冷徹なキャラクターとして登場した。任務の遂行が第一だったんだ」とウィービングが分析する。「でも話が進むに従って、人間らしい感情が芽生えてくる。怒りや嫉妬を覚え、嗅覚もするどくなって、自分の中の人間的な部分を意識するようになった。でも、本人はそれがイヤでね。人間らしい感情なんて弱みでしかないと。ところが今回の『リローデッド』では、湧き上がってくる喜怒哀楽に抵抗を感じなくなるんだ。むしろ、満足している節さえあるね。やつのエゴはとめどなく増長していって、文字通り感情のおもむくまま暴走しだすんだ」

 おなじみのメインキャラクターに加え、今回はザイオン、マトリックスの両世界に新顔も登場する。その一人が、ザイオン抵抗軍の女性戦士ナイオビだ。ナイオビはロゴス号の艦長を務めているが、そのロゴスは反乱軍が有するホバークラフトの中でも最小にして最速。製作陣はこの重要な役にジャダ・ピンケット・スミスを選んだ。ナイオビは本編のみならず、 本シリーズから派生したビデオゲーム『Enter the Matrix 』のキーパーソンでもある。
「ナイオビは誰も信じないの。自分以外はね」とピンケット・スミス。「とてつもない自信家で高飛車なことこの上ない。そんな彼女が唯一支えにしているのは、戦士としての心意気。ナイオビは自分の使命をきちんと心得ていて、それをやり遂げるだけの能力もある。私自身とナイオビの共通点は、一度決めたらテコでも動かない頑固さ。そこはよく似ていると思うわ」
「ジャダの集中力と根性はナイオビ級だったよ」とシルバーが付け加える。「本編でもビデオゲームでもプロに徹して、トレーニング、スタント、モーションキャプチャー撮影とよく持ちこたえてくれた。パワフルで存在感あふれる演技もさることながら、そのすごいスタミナには恐れ入ったよ」

 ハイテンションなナイオビの対極にいるのが、同じく今回初登場となるメロビンジアンだ。マトリックスで電力ブローカーをしているメロビンジアンは悪知恵にたけた自堕落な男。妖艶な妻パーセフォニーと取り巻きのボディガードから下に見られてばかりいる。そのボディガードの中に、ザ・ツインズという双子の兄弟がいる。亡霊のような風貌で剃刀を自在に使いこなす。
刺激に飢えたメロビンジアンを演じるランバート・ウィルソンは今回の役どころについて「快楽主義が服を着て歩いているような男だね。やつに欠けているもの、だからこそ欲しくてたまらないものが、人間の生の感情なんだ」
「メロビンジアンもパーセフォニーも、ある意味、吸血鬼なのよ」と魔性の人妻を演じるモニカ・ベルッチが説明する。「二人とも人間らしい感情に飢えている。だから、相手の心を波立たせて感情を吸い取ろうとするの。パーセフォニーはエレガントでスタイリッシュだけれど、毒牙がある。そして自分の魅力を武器に欲しいものを手に入れようとするわ。彼女が欲しいもの…それは感情なの」
 このほか脇を固める共演陣に、“オラクル(預言者)”を演じるグロリア・フォスター、ネブカドネザル号の新しいオペレーター“リンク”役のハロルド・ペリノー、“キーメーカー”役のランダル・ダク・キム、メロビンジアンの妖気漂うボディガード“ザ・ツインズ”にニール&エイドリアン・レイメント、リンクのガールフレンド“ジー”にノーナ・ゲイ、“ロック司令官”にハリー・レニックス、オラクル(預言者)のボディガード“セラフ”にコリン・チャウ、ナイオビ率いるロゴス号の最古参の船員“ゴースト”にアンソニー・ウォン、“ハーマン”にアンソニー・ザーブ、“ウェスト”にコーネル・ウェスト、“バラード艦長”にチャンピオンボクサーのロイ・ジョーンズ・Jr.が当たる。
  
 
公開映画館 2003年6月7日、丸の内ルーブル&プラゼール系にて公開!
オフィシャルWEBSITE
http://whatisthematrix.warnerbros.com/
 
  
   
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