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草の乱
2004年9月4日公開
上映時間
2004/日本/
映画「草の乱」製作委員会
 
120年前の日本に凄いやつらがいた!
神山征二郎監督が描いた”秩父事件”
(解説)1884年11月1日、秩父郡吉田村椋神社に刀、槍、猟銃で武装した人々3千余が集まった。“天朝さまに敵対するから加勢しろ”――明治政府に対する真っ向からの挑戦であった。困民党を名乗る人々によるこの蜂起は9日後に軍隊と警察により壊滅させられた。
“自由自治元年”の幟(のぼり)にこめられた願いはかなわず、明治政府は12名の死刑、3千余名の科刑、科罰を持ってこれに報いた。世に言う“秩父事件”である。

 当時、明治政府は中央集権、軍備増強を急ぎ、デフレ、増税策を推進した。世界的な不況による生糸価格の暴落と相まって養蚕農民たちは困窮していた。そこに付け込み極端な高利をむさぼる高利貸によって多くの農民が身代限り(現代で言う破産)となり田畑を取り上げられた。農民たちは各地で闘いを起こした。中でもこの秩父の闘いは自由民権運動と結び合い、政府打倒を視野に入れた点においても江戸時代に繰り広げられた一揆と明らかに一線を画していた。「圧制を変じて良政に改め、自由の世界として人民を安楽ならしむべし」(田中千弥「秩父暴動雑録」より)彼らは、家族たちのために、苛政に痛みつけられる仲間たちのために、巨大な権力に対し自らの命をかけて立ち上がった。
 あまりにも悲惨な敗北にもかかわらず、秩父事件は今も光を放つ。勝ち負けを超えて人は闘わねばならぬ時がある。家族のために、仲間たちのために、そして自分たちの未来のために。凄いやつら−そのことを信じ立ち上がった無数の無名の男たち女たちの壮大な闘いがいまよみがえる。デフレ、不況、海外派兵―あまりにも重なり合う現代の日本に闘いのバトンをわたすために。
監督は、前作「郡上一揆」で江戸時代の農民の一揆を通してその誇り高い気概を謳いあげた神山征二郎。 映画「草の乱」は、70年代初期神山監督が秩父事件に出会って以来いつかはと暖めてきた企画である。そしてついに映画化実現の時を迎え、長年の監督人生をこの一作にかける。
独立プロとしては破格の4億5千万円という製作費は秩父を中核とし埼玉県、関東、日本中に広がる数百万円から数千円にいたる市民出資がほとんどをまかなった。“許せない、我慢ならないという今の世の中に対する人々の怒りと苛立ちの反映”と指摘されるこの現象こそすでに“現代の草の乱”とも言われている。
 神山征二郎監督のコメントはこちらです
STAFF
監督 神山征二郎
脚本 加藤伸代
製作 木原正敏、川嶋博、舟橋一良
製作総指揮 砂村惇
プロデューサー 永井正夫
撮影 伊藤嘉宏
音楽 Deep Forest
音楽プロデューサー 石川光
  
(出演)
緒方直人 藤谷美紀
杉本哲太 林 隆三
田中好子
 
(ストーリー)
1918年(大正7年)、北海道野付牛町。
病床に臥すひとりの老人が、妻と長男を呼び寄せ、紙に筆を走らせる。
「井上伝蔵、わしの本当の名だ」。
死刑判決を受け、逮捕を逃れ北海道へ。以来33年、伊藤房次郎として生きてきた。唐突な告白に息をのむ2人を前に、隠してきた半生を静かに語り始める・・・。

1883年(明治16年)秋、秩父郡下吉田村。
山間にあるこの一帯の人々は、蚕を飼い生糸を売って暮らしを立てていた。
しかし松方デフレによる生糸価格の暴落、軍備拡張の増税、さらに世界的な不況で生糸輸出の激減が追い討ちをかける。人々は借金に頼らざるを得ない暮らしを余儀なくされ、高利の取り立てに身代限りとなる農家が続出する。
生糸商家「丸井」を営む井上伝蔵は、そんな人々の窮状に心を痛める。高岸善吉、落合寅市、坂本宗作の3人もまた困窮にあえぎ、不当な高利貸しの取り締まりを役所に請願するも全く取り合ってはもらえない。
そんな折、自由民権運動が秩父でも盛り上がりをみせ、「自由党」の演説大会が開かれる。困窮、不平等の元凶は政府にあるという発言に拍手喝采、賛同する人々が続々と入党する。善吉らは、高利貸し取り締まり、借金年賦返済の請願運動を始め、伝蔵もこれに賛同。山中各地で集会を開き賛同者を募り、さらに加藤織平を副総理、大宮郷の顔役で代言人の田代栄助を総理として迎え入れ「困民党」を組織。警察署、高利貸しへ請願・交渉をねばり強く行なうが、ことごとくはねつけられる。さらに高利貸しと裁判所の贈収賄の事実も明るみとなる。
丸井の土蔵に集った困民党幹部たちは、もはや願いを叶えるには政府を打倒するしかないと、命を懸けた武装蜂起を決意する。

1884年(明治17年)11月1日、秩父郡下吉田村の椋神社。陽が落ちてかがり火が焚かれた境内に、竹槍・刀・鉄砲などで武装した民衆3千余が結集。境内に上がった田代栄助が困民党の役割を読み上げ出陣を命じる。
鬨の声が上がり半鐘が鳴り、竹ボラが吹かれる中、ついに武装蜂起が開始された。

映画「草の乱」製作委員会 TEL:048-822-7428
映画「草の乱」東京事務所 TEL:03-3505-1874
  
  

公開映画館 2004年9月4日(土)より、有楽町スバル座ほか全国ロードショー公開

オフィシャルWEBSITE
http://www.kusanoran.com/top.html
  
  
   
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