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シャンヌのパリ、そしてアメリカ
(原題)A SOLDIER'S DAUGHTER
NEVER CRIES
2000/12/9公開
上映時間127分
1998年・英・日活

(監督)ジェイムズ・アイヴォリー
(脚本)ジェイムズ・アイヴォリー&ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
(製作)イスマイル・マーチャント
(撮影監督)ジャン=マルク・ファブル
(音楽)リチャード・ロビンズ
(編集)ノエル・ボワソン プロダクション
(デザイン)ジャック・ブフノワール/パット・ガーナー
(衣装)キャロル・ラムゼイ
(音響)ルドヴィク・エイノウ
(アート助手・フランス)アンドリュー・リトヴァック
(共同製作) ポール・ブラッドリー
(製作総指揮) リチャード・ホーレイ、 ナイーム・ハフィーズカ
(共同製作総指揮) シャロン・アレル、 ジェーン・バークレイ
(キャスティング) アネット・トゥルメル/トリシア・トメイ/セレスティア・フォックス

(出演)
リーリー・ソビエスキー(シャンヌ)
クリス・クリストファーソン(父ビル)
バーバラ・ハーシー (母マルチェラ)
ジェーン・バーキン(フォーテスキュー夫人)
ドミニク・ブラン(カンディダ)
ジェシー・ブラッドフォード(ビリー)
アンソニー・ロス・コスタンツォ(フランシス)
ハーリー・クロス(キース・カーター)
ヴィルジニー・ルドワイヤン(ビリーの母)
(解説)
『シン・レッド・ライン』原作者ジェイムズ・ジョーンズの娘カイリーが描いた自伝 的小説を映画化。名匠ジェイムズ・アイヴォリー監督が魅せた新たな魅力。  

J・アイヴォリーが描いた1970年代アメリカと理想の父親像。  
ジェイムズ・アイヴォリー監督は、ビル・ウィリス一家の家族の絆と彼らを囲む 様々な人々とのふれあいを基調に、父と娘の濃やかな関係、娘シャンヌの成長を重層 的に描きながら、同時に彼らが過ごした時代をも鮮明に浮き彫りにしていく。
この作品は、厚い信頼関係に裏打ちされた父と娘の幸せな絆の中で変貌を遂げてい く娘シャンヌの美しい成長の物語であると共に、古き良き時代のアメリカとその時代 が抱えていた価値観の終焉への鎮魂歌ともいえるだろう。

少女から大人へと美しく成長していく ハリウッド注目度NO1.女優リーリー・ソビエスキー主演。  

シャンヌの父ビル・ウィリスに扮するのは『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』 (73)『スター誕生』(76)『コンボイ』(78)でアメリカン・ヒーローを熱演した 名優クリス・クリストファーソン。アメリカの古き良き時代の父親像にはうってつけ といえるだろう。

製作は、J・アイヴォリーと手を組んで30年を越す盟友イスマイル・マーチャン ト。さらに脚本のルース・プローワー・ジャブバーラ、撮影のジャン=マルク・ファ ブレ、音楽のリチャード・ロビンズ、衣装のキャロル・ラムゼイ等、長年J・アイ ヴォリー監督作品を支えてきたスタッフが参加している。

  
(物語)
シャンヌのパリ。 1960年代 パリ。
ビル・ウィリス一家。 父ビルは、元軍人で、現在は有名なアメリカ人の小説家。母マルチェラは、感情豊か で、楽しいことが大好きな女性。家ではいつも賑やかな音楽がかかり、ポーカーを楽 しむ人でいっぱいだった。娘シャンヌは、そんな両親の愛情を一身に受け、パリで生 活していた。
  ある日、ブノワという6歳になるフランス人の少年がビル・ウィリス一家の養子に迎 えられた。ブノワの実の母親は、15歳のときに彼を産んだ未婚のフランス女性で罪悪 感と後悔の念から書類上の養子縁組の手続きをやめてしまう。このことで、ウィリス 一家は、いつかはブノワが取り上げられてしまうのではと危惧するのであった。突然 の弟の出現で、嫉妬したシャンヌは、自分を溺愛してくれる子守りカンディダに甘 え、大人たちの愛情はまだ自分のもとにあるのと感じ、小さな心を安堵させるのだっ た。里親から里親へとたらい回しにされてきたブノワは、スーツケースに荷物をまと めたまま常に手から離さず、いつでも孤児院に戻れるように身構えている。ある晩、 夜風が強く、ブノワは落ち着いて眠れずずにオネショをしてしまう。困っているブノ ワに気がつき、シャンヌがやさしく声をかけ、その晩2人は、シャンヌのベットでお しゃべりをしながら一緒に寝る。 シャンヌとのわだかまりもなくなり、ビルとマルチェラのあふれんばかりの優しさと 愛情によって、ブノワは自分の手元からかたときも離さなかった孤児院からもってき たスーツケースをビルに渡す。そして、名前を‘ブノワ’から新しい父親と同じ名 前、‘ビリー’にかえたいといい、父ビルはブノワが本当の息子だとという熱い実感 に充たされた。そして、ブノワもまた、本当のビル・ウィルス家の一員になったの だ、と家族の絆はよりいっそうを強まった。  父ビルは、あらためて、ブノワ=ビリーの母親と連絡をとり、正式に養子縁組の契 約を結ぶ。ブノワの母親は、ブノワに姿をみせずに、事務的にサインをすませ、自分 がブノワを産むときにつけていた日記を手渡す。それは、ブノワに対する母親の愛情 がぎっしりつまったものだった。いつか、「もしも、ブノワが望んだら日記を渡して ほしい」、といって去っていった。
  シャンヌがちょうど思春期のころ、少年フランシスと友達になる。フランシスはオペ ラに造詣が深く、母親と2人で暮らし女性についてはなんでも知っていると自負する 風代りな少年だった。音楽の授業ではモーツァルトの歌曲を母の伴奏で歌い、クラス のみんなをびっくさせた。そしてフランシスが話すオペラの世界は、シャンヌに新鮮 な驚きと興味を与えてくれた。ビリーはフランシスのことを変な奴だと思っている が、シャンヌとフランシスは親友になり、いつでもどこでも一緒に行動していく。 シャンヌの体が性的に成長するにしたがって、2人の間もギクシャクしはじめる。フ ランシスはシャンヌに恋心を抱きはじめていたのだ。

ある日、ビルは家族にアメリカに帰ることを提案した。理由は、子供たちがフランス の価値観に染まりきってしまわないように10代のちにアメリカに移ったほうが良いと いうこと。 もうひとつは、ビルの持病である心臓病が悪化し、アメリカ人の医師の治療を受けた いと考えたからである。一家は、アメリカに行く事を決意する。 シャンヌは、フランシスにアメリカ行きを告げ、親友だと思っていたフランシスから 好きだったと告白されて驚く。 シャンヌは、思春期を過ごしたパリを離れ、アメリ カへ。

シャンヌのアメリカ  1970年代。
ウイルス家のアメリカでの新しい家は東海岸で沼地を入り江を一望できる素晴らしい 場所にあった。アメリカに移っても、パリでの習慣となっていた夜通しポーカーはか かせない。  シャンヌとビリーは地元の高校に通うが、他の生徒になじむのはパリよりも難し かった。アメリカ人とフランス人の両方の要素を持つ彼らは、仲間に受け入れてもら えない。アメリカ人になりたいと願い、フランス人である過去を否定するビリーは、 なぜ実の母親が自分を養子に出したのかという理由を知ろうとしない。シャンヌは仲 間から受け入れられたい一心で、次から次へと男子生徒と肉体関係を持つ。不安な気 持ちを正直に父ビルに相談するシャンヌ。愛と尊敬がなければ、セックスは無意味で あることを知り,どんな時でもそばに父ビルがいてくれることを強く実感するので あった。
ビルの心臓病が悪化し入院する。病床でも、創作活動に余念がないビルは、シャンヌ に口述書記をさせる。病状が悪化していく父親を目の前に、シャンヌは思わず涙を流 す。ビルは、2人の合言葉のようになている言葉、「将軍の娘は泣かない。」と言 い、娘シャンヌを気使う。ビルは退院したある日、シャンヌにビリーの生い立ちの一 部始終を話し、母親から預かっている日記を読んで、ビリーに話して欲しいと頼む。  
シャンヌは、アメフトの選手であるキースに交際を申し込まれる。シャンヌはま ず、父ビルに相談し、交際する許可をもらう。父ビルは、誠実そうななキースとの交 際を温かく見守っていた。
大晦日の夜。シャンヌは、キースとカウント・ダウンパーティに出かけようとしてい た。ビルは最後になるだろうという新年を家族みんなで迎えたいと思ったがシャンヌ の意思を尊重した。もう自分の中から巣立っていくものだと感じていたからだ。しか し、シャンヌは、新年を迎えるとすぐに、不安になり、父ビルに電話をする。「一緒 に、いたい。新年おめでとう。明日もあえるわよね。」と。
父ビルはこの世を去った。父の死という悲劇が家族を襲うが、シャンヌとビリーは無 き父の遺志をしっかりと継ぐ。シャンヌは大学へいき、ビリーは母と姉が頼れるよう な本物の男=父親の代りになること。それは、ビリーにとってずっと憧れていた本物 のアメリカ人になるのだった。ビリーは、マルチェラから渡された本当の母親の日記 をシャンヌによんでくれと頼む。愛と信頼という深い絆で、姉と弟はしっかりと結ば れ、ビルが愛したロングアイランドの家には、一家の団欒の声が絶え間なく、響いて いた。

公開映画館 
シャンヌのパリ、そしてアメリカ  オフィシャル WEBSITE
http://www.nikkatsu.com/channe/
 
   
   
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