2001年春、全米に強烈な一撃が見舞われた。それは1970年代にアメリカ裏社会に君臨した伝説の男ジョージ・ユングの強烈な一発だった。全米8週連続TOP10入りを獲得した本作『ブロウ』を通して観客の魂を揺れ動かしたのである。 『ブロウ』は、『トラフィック』などとは異なり、ドラッグ戦争にまったく異なったアプローチを見せて観客を泣かせ、大ヒットを記録した。アメリカのディーラーとしては若くして伝説的な存在にのし上がったジョージ・ユングの驚くべき、しかし人間的な一代記を描く事で、監督テッド・デミは、ありがちな麻薬撲滅メッセージ映画、あるいは単にアクションの素材としてのコカイン密売ストーリーとはきれいに手を切って、夢や悲痛な愛のドラマを引き出した。
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