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なぜ、バロウズの妻は愛する夫に射殺されたのか。
伝説のカルト作家ウィリアム・S・バロウズの妻ジョーンに
初めて光をあてた知られざる愛の実話。
「Beat」は実話である。一部の端役のみ、名前を変更した。
1944年、ニューヨーク。数人のコロンビア大生がジョーン・ヴォルマー(コートニー・ラヴ)のアパートに集まって酒を飲み、麻薬を吸い、様々なクスリを試している。ジョーンは色仕掛けで地元の薬剤師(スティーブ・ヘデン)から、処方箋の必要な薬剤を入手していたのである。彼女とサディ(リサ・シェリダン)が、若きアレン・ギンズバーグ(ロン・リビングストン)とベンゼドリン入りのコーヒーを飲んでると、サディの恋人ジャック・ケルアック(ダニエル・マルティネス)とルシアン・カー(ノーマン・リーダス)が現れる。2人は商船に乗り込めず、解放前のパリへ行く計画はしばし延期となる。
ルシアンが大酒を飲んで泥酔しているところへ、彼より年上であか抜けたウィリアム・S・バロウズ(キーファー・サザーランド)と、人の集まる場所に物欲しげに出入りする陽気なデーブ・カマラー(カイル・セコー)が登場。いつ船に乗れるかはっきりしないルシアンは、暇つぶしにジョーンとイチャつき、言い寄ってくるデーブにつれなくする。
バロウズはルシアンに、デーブに論文を書かせてさっさとパリへ逃げれば、彼と関係をもたずに済むと、秘かに入れ知恵する。ルシアンはデーブと仲直りすると約束する。間もなくルシアンとギンズバーグがドライブに出かけようと言い出したので、デーブもついて行こうとする。だがギンズバーグに電話がかかってきたため、ルシアンはデーブと2人で出かける。しばらくしてルシアンは血まみれになって戻り、デーブに口説かれてカッとなり、彼を殺して死体を川に捨てたと告白する。バロウズは弁護士を呼んで自首するように説得、ルシアンは部屋を飛び出して行った……。
1951年、メキシコ市。歳月は流れ、バロウズとジョーンは結婚して子供を1人もうけた。麻薬で逮捕されてアメリカを離れざるを得なかったバロウズは、メキシコ市内のスラム街で、ビル・ジュニア(ルネ・ルビオ)と、ジョーンが最初の結婚で産んだ娘ジュリア(ジョージアナ・サーブ)と暮らし、セックスレスな困窮生活を送っている。バロウズがリー(サム・トラメル)という若い男とグアテマラ旅行に行くので、ジョーンは腹を立てる。アレンとルシアンがバロウズに会いにくるからだ。それでもバロウズは出発する。
ルシアンはデーブ殺しで2年服役した後、UPI記者となった。ギンズバーグは詩人になったが、わずかな収入と同性愛に悩んでいた。
ルシアンとギンズバーグはメキシコ市に着くが、バロウズが留守なので、ジョーンに町の案内を頼む。ジョーンとルシアンが地元のバーで飲んでいると、祖国を追われた店の経営者ハード(アレック・フォン・バーゲン)とドワイト(トミー・パーナ)に誘われ、ハードのアパートに招かれる。そこで彼らは近くの火山が爆発しそうだと知る。スリルに飢えていた3人は、溶岩を見に車を東へ走らせる。
彼らは野宿をしながら旅をする。時々、奇行を演じることはあっても、3人は道中、話をしながら自分自身を見つめ直す。ルシアンはバロウズを裏切って、ジョーンとよりを戻そうかどうか迷う。ジョーンはたとえ不幸せでも、ルシアンと不倫する気はなく、彼の気持ちをもてあそぶ。
若くて精力的なルシアンはついに、ジョーンの体をものにするが、彼女の心をつかむことはできない。彼は半ばあきらめながら、2人の子供を連れて自分と一緒にニューヨークへ戻ってくれと彼女に頼む。同性愛者のバロウズと暮らし、肉体的に満たされないうえに生活も苦しいジョーンは、真剣に考える。一方、グアテマラではバロウズも満たされぬ思いに悩まされる。リーは「契約」以外のことは一切拒み、セックスも週2回以上はお断り。バロウズはリーを抱いてる時でさえ、自分の体が男性を求めていても、内心はジョーンを愛してることに気づく。
ジョーンたちはメキシコ市に戻ると、アレンも彼女にニューヨークに戻ってくれと頼むが、彼女はバロウズと一緒にメキシコに残る決心をする。ルシアンは仕事の都合で、バロウズが戻る前にアレンと共に帰国する。
グアテマラでさんざん浪費し帰ってきたバロウズは、家賃を工面するために拳銃を売ることにする。
ハートのアパートで拳銃の買い手を待つジョーンは、グアテマラ旅行のことで、リーに辛らつな嫌味を浴びせるのに飽き飽きすると、今度は退屈だと嘆く。バロウズは「ウィリアム・テルごっご」をやろうと言いだす。
今まで何度もやってきたように、ジョーンは頭の上にグラスをのせ、バロウズは発砲する・・・。
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