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13デイズ
(原題)13days

2000/12/16公開
上映時間145分
2000年・米・ヘラルド
(監督)ロジャー・ドナルドソン
(脚本)デビッド・セルフ
(音楽)トレバー・ジョーンズ
(コスチューム・デザイナー)イシス・マセルデン
(編集)コンラッド・バフ
(撮影)アンジェイ・バートコウィアク
(製作総指揮)イロナ・ハーツバーグ
(製作総指揮)マイケル・デ・ルカ
(製作)アーミアン・バーンスタイン
(出演)
ケビン・コスナー
ブルース・グリーンウッド
スティーブン・カルプ
ディラン・ベイカー
   
(解説)
新世紀を前にハリウッドが初めて迫るキューバ危機の真実、今世紀最悪・最大の危機に立ち向う3人の男達の姿を圧倒的スケールと緊迫感で描いた大型サスペンス・ドラマ・・・それが「13デイズ」だ。

今から38年前の1962年、世界を核戦争寸前にまで追いつめた「キューバ危機」。それは1959年、キューバにカストロの革命政府が成立した事に端を発している。アメリカの目と鼻の先に成立した社会主義政権に危機感を抱いたアメリカは国交を断絶。カストロ政権の転覆を図るが失敗する。アメリカの侵攻を恐れるカストロ政権はソ連に接近、ソ連のフルシチョフ首相はキューバへアメリカ東部を射程内におく中距離ミサイル配備計画を打ち出した。そして1962年、アメリカ軍偵察機が、キューバに建設中のソ連のミサイルを発見する。即時侵攻か、空爆、海上封鎖、外交交渉・・・様々な対応策が検討される中、皆の心を重くしていたのはただ一つ。ミサイルが発射されれば米ソの核戦争は避けられない・・・人類史上最も危険なドラマ、悪夢の13日間の始まりである。

ジョン・F・ケネディ大統領45歳、弟ロバート・F・ケネディ司法長官36歳、そして大統領特別補佐官ケネス・オドネル38歳。アメリカ建国以来最も若い閣僚で中心となった3人の男たち。彼らの決断に一寸の狂いがあったとしたら・・・今、私達はこの地球に存在してはいない。“核戦争”という名の深い崖の中で彼らはいかに苦悩し、決断していったのか。

それは一枚の写真から始まった。1962年10月16日(火)ケネディ大統領の寝室にある知らせが届く。「ソ連がキューバに核兵器を持ち込んだ!」アメリカからわずか140Kmしか離れていないキューバに射程距離2100Km、広島型の60倍の1メガトンもの殺傷能力をもつ核兵器の発見にホワイトハウスは震撼した。大統領は直ちに緊急の“危機管理チーム”国家安全保障会議緊急執行委員会(通称エクスコムExCOM)を招集。会議では侵略を前提とした空爆が推薦された。「いずれにせよ、ミサイルは取り除かなければならない。空爆か、侵攻か?それとも海上封鎖に留めるべきか・・・」ケネディ大統領は第三次世界大戦に直結する空爆は避けたかった。しかし、彼が本音を打ち明けられるのは弟のロバートと親友のケネス・オドネルだけ。決断の時は刻々と迫っていた……。

ケビン・コスナー演じる大統領特別補佐官ケネス・オドネルはケネディ大統領の側近中の側近と言われた実在の人物、弟ロバート・F・ケネディとはハーバード大学時代のルームメイトであった。とかく神格化されがちなケネディ兄弟を公私にわたり影で支えてきた人物だけに、人間味溢れ、よりリアルなケネディ兄弟を描く事に成功した。今回の映画化にあたり、オドネルの息子ケビン・オドネルが全面協力している。

総製作費8000万ドル、実現不可能と言われたこのプロジェクトにハリウッドの一流スタッフが総結集。息詰まるような13日間の会議の模様をケネディ大統領自ら録音した “ケネディ・テープ”や、ロバート・F・ケネディの回想録『13日間』、新たに入手したCIAの機密文書、そして今回の映画製作の鍵を握る大統領特別補佐官ケネス・オドネルへの100時間にも及ぶロング・インタビューなど膨大な資料を基に練り上げられた脚本は、かつて類を見ないものである。映画化実現までには、スティーブン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラなど少なくとも8人の監督、3つのスタジオが企画に名乗りを上げ、最終的には「JFK」以来の本格的政治ドラマ出演となるケビン・コスナーが製作・主演を兼ね、政治サスペンスの秀作「追いつめられて」でかつてコンビを組んだロジャー・ドナルドソンが監督。幾多の苦難を乗り越え、ハリウッド初の挑戦である本作の製作を実現させたのは、「エンド・オブ・デイズ」のアーミアン・バーンスタイン。撮影は、シドニー・ルメットとのコンビで知られる社会派アンジェイ・バートコウィアク。そして緊張感溢れる音楽で全篇を盛り上げているのは巨匠トレバー・ジョーンズだ。

ケネディ大統領には、「ダブル・ジョパティ」のベテラン俳優ブルース・グリーンウッド。そして大統領の弟ロバート・F・ケネディには「ノーマ・ジーンとマリリン」でも同じ役を演じているスティーブン・カルプ。緊迫感溢れる3人の見事な演技のコラボレーションに早くもアカデミー賞候補の呼声が高い。軍幹部の描き方が否定的であるとして国防省は撮影協力を拒否、ニューズウィーク誌では異例の緊急特集を組むなど、早くも物議を醸し出す注目の大型サスペンス・ドラマ。

この危機を乗り越えて発表されたケネディ大統領の有名な演説がある。「憎悪と無理解を超えて共に生き続けよう。」新世紀を前にこの作品が伝えるメッセージはあまりにも大きい。永遠に語り継がれるべき傑作が20世紀最後の年に誕生した。

  
(物語)
ケネス・オドネル(通称ケニー)家庭では妻ヘレンとの間に5人の子供を持つごく普通の父親。だがその職務は合衆国大統領ジョン・F・ケネディを支える事。大統領特別補佐官がその肩書である。

1962年10月16日。11月の中間選挙対策に追われるケニーの前に、国家安全保障問題担当・特別補佐官マクジョージ・バンディが深刻な顔で現れる。二日前、偵察機がキューバ上空から撮影した写真に弾道ミサイルが確認されたのだ。大統領は直ちに閣僚を招集。マックスウェル・テイラー統合参謀本部議長、ロバート・マクナマラ国防長官らは、ミサイルが実戦配備される前に空爆を行うべきと主張。全世界が核戦争の危機にさらされた悪夢の13日間がこうして始まった。

大統領は第3次世界大戦に直結する空爆は避けたかった。彼が本音を打ち明けられるのは弟のボビーことロバート・ケネディ司法長官と親友のケニーだけだった。ボビーは国家安全保障会議執行委員会、通称エクスコム(ExCOM)を設置し、空爆以外の最善の手を探らせる事にする。同日夜のエクスコム会議で軍部はキューバ侵攻にまで意見をエスカレートさせる。元国務長官アチソンもこれを支持し、代案のない大統領は苦境に立たされる。翌17日、大統領は国民を刺激しないよう予定通り遊説に旅立つが、ボビーがマクナマラから海上封鎖案を引き出す。

10月18日。空爆を迫る軍部を退けた大統領は、国連総会のため訪米したソ連外相グロムイコと会談するが、外相はミサイルの存在を否定する従来の主張を繰り返すのみ。一方ケニーは軍の動きに不審を抱き始めたマスコミの追及を受け、危機感を募らせる。だが翌19日、ボビーからエクスコムが海上封鎖で合意したと連絡が入り、彼はひとまず胸をなでおろす。
10月20日。遊説予定をキャンセルした大統領がエクスコムに出席。封鎖ではキューバのミサイルを排除できないため、トルコに配備されているミサイルの撤去を取引材料にする宥和案がスチーブンソン国連大使から出されるが、大統領はこの案を見送り、空爆か封鎖かを22日夜にテレビ発表すると述べる。

10月22日。大統領の疲労と緊張は限界に達していた。議員たちが封鎖に反対している事が彼の自信をぐらつかせていた。「国民はきっとあなたについてくる」。ケニーのひと事で大統領は腹をくくる。19時、大統領は海上封鎖実施を発表。

10月23日。ケニーは、キューバへの低空偵察飛行実施の裏に開戦派の軍部の思惑があると看破。もし偵察機が撃墜されれば大統領は報復措置を取らざるを得ない。その事態を避けるため、ケニーは偵察作戦指揮官エッカーに直に電話をかけて事情を説明。納得したエッカーは無事任務を完遂し、対空砲で被弾した事実も統合本部に隠し通す。同日、大統領は海上封鎖宣言書に署名。明朝、封鎖が始まった時、何が起きるかは誰にもわからなかった。その夜ケニーはヘレンに万一に備え避難準備を整えるよう伝えると、ひとり街に出て核戦争の恐怖に脅える人々と祈りを共にした。

10月24日。海上封鎖発動。大統領とボビーは宥和案をマスコミにながし、世論の反応を探る事にする。翌日、新聞を見て驚いたバンディがケニーのもとを訪れ、ケネディ兄弟の弱腰を批判。ケニーは彼らを弁護するが、情報漏洩が自分抜きで決められた事に内心不満を抱いていた。ケニーとボビーは国連安保理事会でのスチーブンソン続投をめぐっても対立。
そのスチーブンソンはケニーの期待に応え、ミサイル存在の証拠写真を突き付けるという強い態度でソ連大使に迫り、ソ連の不当さを印象づける事に成功する。

10月26日。マクナマラと海軍が一触即発の海上封鎖に神経をすり減らしている頃、ケニーはABCの記者から、KGBのエージェントが妥協案を伝えてきたという情報を得る。米国がキューバに侵攻しない確約をすればキューバのミサイルを撤去するという内容だ。27日未明にはこの打診を裏付けるようなフルシチョフ首相の電文が届き、事態は解決に向かい始めたかに見えた。だがその後、トルコにおけるNATO軍のミサイル撤去を求める第二の電文が届き、一同は困惑する……。

一方、最新の航空写真はキューバのミサイルが発射準備を整えつつある事を示していた。大統領は止む無く29日に空爆・侵攻を行うべく準備を進めるよう指示。だがさらに悪い知らせがもたらされる。爆撃目標の最終確認に飛び立った偵察機U2がミグ戦闘機に撃墜されたのだ。軍部は即時報復を進言し、日曜未明にもソ連のミサイル施設を爆撃すべく、大統領の指令を待つばかり。それでも大統領はトルコのミサイル撤去を切り札に最後の交渉に賭ける決意を変えなかった。
駐米ソ連大使との交渉役に指名されたのはボビー。弱気を示す彼をケニーは「妻や子供たちの命を託せるのは君しかいない」と励まし、交渉現場に同行する。

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