完成披露試写会・舞台挨拶(全文紹介)
(司会者)
続きまして原作にはない役柄となりますが、ラストに繋がる大変重要な人物、朴秀一を演じられました豊原功補さんです。
(豊原功補)
本当に今日は多くのお客さんが集まっていただいて喜んでいます。ありがとうございます。
撮影中は、今、南さんがおっしゃったように、山の中でひっそりと、地味な感覚で撮っていたんですが、こうやって広い社会で多くの人の顔が見られるとホッとするというか、嬉しいというか、本(原作)と同じように、これからじわじわと大ヒットしていけばいいなと思います。
自分の役は原作にはなくて、「白い犬とワルツを」の主人公である中代さんとはまた違った孤独を抱えた青年、違う部分での孤独感を人間として持っていて、それを唯一、男同士、力を分け合うという形で映画の中で発揮できればいいなと思って演じました。
何しろ中代さん、藤村さん、南さん、素敵なキャストと仕事ができたことを光栄に思っていますし、凄く繊細で力のある槻木監督と出会えたことを嬉しく思っています。
今日はどうぞ楽しんでいってください 。
どうもありがとうございました。
(司会者)
ありがとうございました。
それでは、お待たせしました。
今年、俳優生活50周年という節目の年を迎えられました、本作品では主人公の中本英助役を演じられました仲代達矢さんです。
(仲代達矢)
こんばんは。
たくさんお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
これからみなさんにこの映画を見ていただくわけですけども、私は役者が長いのはあまり自慢にはならないのですが50年やっていまして、映画に150本以上出ているんです。
いつもこの試写会でご挨拶ということになるんですが、これから見られるお客さんに何を申し上げていいのかいつも戸惑うんですね。
それでも、今日はこのように若い人が多くて、ありがとうございます。
私は主人公の英助という役をやっていまして、40年も連れ添った女房を急に突然亡くなるわけですね。
そして、そうしたら70近い男がどうなるであろうか。凄い孤独感と寂寞感と虚無感。
素晴らしい家族がいながら、どうしていっていいのか分からない様子を演じているんです。
ちょっと辛い話しなんですが、よく考えてみると人間は生まれて、生きて、老人になって死んでいくわけですから、非常にこの映画の訴えかける力は大きいだろうと思います。
ただ、先ほどもお話したように、撮影は非常に楽しく、一ヶ月以上やらせていただき、家族役の方々が、僕が大ファンの藤村さん、長女が花歩さん、次女が私の弟子で、今日はお芝居の都合で来られないのですが若村真由美と、三人に囲まれて非常に楽しく仕事ができました。
月野木監督の初メガホンが、全然そう思えないベテランの風格があって、月野木監督は日本映画界を背負う素晴らしい監督になると思います。
その監督のデビュー作、是非、御覧下さい。
今日は本当にありがとうございました。
(司会者)
ありがとうございました。
そしてもう一人と言ってもいいかもしれません、「白い犬とワルツを」の重要な登場人物をご紹介します。その名もシロちゃんです。
・・・・・ シロちゃん登場 ・・・・・
(司会者)
紀州犬の雌のシロちゃんです。
雄は大変気性が激しくて演技指導ができないのですが、雌は比較的おとなしくて言うことを聞いてくれるということですが、大変な恥ずかしがり屋さんで、監督がずいぶん苦労なさったそうですね。大分引っ込み思案で怖がってしまうようなところもあったみたいですけど。
先ほどの記者会見で中代さんが、『シロちゃんと演技をしていると(監督が)僕のほうを見ていなくてシロちゃんばっかり見ていた』とやきもちを焼いたそうですが・・・
(仲代達矢)
私はですね、動物と競演することが多くて、「八公物語」や「我輩は猫である」で共演しています。
だいたい監督の目は動物の方に行きます。だから動物と共演するのは監督も大変でしょうけど、役者も大変です。
ただ、シロちゃんは気持ちの通じ合える奴なんです。
途中で頭をなでたり、話し掛けたりしながらコミュニケーションをとっていました。
(司会者)
シロちゃんは名演技を見せてくれてますよね。
きょうはみなさん、本当にありがとうございました。
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