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(質問2)
海外の記者の方の意見で何か面白いものはありましたか?
(鈴木敏夫プロデューサー)
僕も本当に向うに行って何やってたっていったら取材だらけで。
意外な反応っていうのは、この作品が外国の人に理解されるだろうかという心配をされたのは全部日本人の方なんですよね。これが大きな特徴なんですよ。向うの方はむしろ、この映画を理解し、自分を楽しんだそれを何とか表現したいという方が多かったのが非常に印象的なんですよ。
だから例えば、湯屋っていうお風呂屋さんなんかも、日本人の方なんかはあれが外国の方に理解されるだろうか。例えば僕にそういう質問がくるんです。
しかし外国の方は「ああいうものはまだ日本にあるのか?是非行ってみたい」と。そういう展開になるわけですよ。ようするに、発想の仕方が違うっていうかね。
それは僕の意見ではないけど、どうしても島国の日本っていう国に居ると自分たちのことが理解されるかと皆さんご心配されるんですけどね。
実は外国の方は「日本にはこういうものがあるんだ」「神様っていうのはこうやって沢山いるんだ。一体、いくつぐらい神様はいるんだ」って質問がくるわけですよ。そこは分かりやすく言わなくてはならないので、「いや、日本っていうのは八百万の神と言って八百万人いるんですよ」って。
そういう話をすると皆さん非常に喜ばれたりとかということもありました。大体そんな感じですね。
(質問3)
日本のアニメがこのような賞をとったことをどのようにお考えですか?
(宮崎駿監督)
日本のアニメーションを一産業にしようとする動きが東京都であったり、杉並区なんかが色々やっているんですが、僕自身は日本のアニメーションはどん詰まりまで来ていると思っています。
それは、僕よりも20も若い庵野っていう監督が自分で言ってるんですけどね、「自分たちがコピー世代の最初だ。その後の世代はコピーのコピーだ。今やコピーのコピーのコピーになってる。それがどれほどゆがんでいるいるか分かるだろ。自分の目で見たものを見たままに描いているわけじゃない」っていう書き方をしています。
それは、僕は若い人たちをつかってやっていますから、僕自身もとてもよく感じていることですね。
そこをどういうふうに突破するのかは、僕らではなくその人たちの課題だと思うんですよ。
どれだけ売れるかっているのはつまらないことで、ほとんど売れません。
沢山の作品が出ているようですが、ほとんどの場合、どうしてあんなに暴力やセクシャルなんだろって思ったら、裏のほうを見たらビデオばっかりが多くて、東京都の人が支援するっていうのもそういうのを見て言ってるのか疑問を感じているんですよね。
そういうジャパニメーションっていうのはくだらなさを十分もっているので、これはウハウハと日本のアニメーションが世界に広がっていったら恥をかくだけだと思っている。
(質問4)
現地で取材を受けた時に、向うの方がアニメというもの関して何か考えていたことはありますか?
(鈴木敏夫プロデューサー)
色々なところでこの言い方をしているんですけど、外国でジャパニメーションっていうものの本当の意味ですけど、セックスと暴力なんです。色んなところで僕らの作っている作品に対して「あなたの作っているのはジャパニメーションじゃないですね」っていう言い方があるんです。これは参考までに聞いていただくといいと思うんですけど。
それと、今回僕がベルリンの方に行って色々な方とお話をして、今の質問で思い出したんですけど、皆さん日本のアニメーションについて全くしらないわけなんですよ。そういう方たちが取材に来たんですよ。実は日本のアニメーションのことを話題にされたのは一人だけ。その方は具体的に作品も出まして、たまたまポケモンが話題に出たんですけど、それ以外の方は日本のアニメーションの現状について何も知識のない方たちの取材だったというのが今回面白かったですね。
(質問5)
宮崎さんの作られた映画とディズニーが作っている映画の違いについてお話を聞かせてくださらないでしょうか。
(宮崎駿監督)
僕は自分たちの作っているのがディズニーとどう違うのか考えたことがないの・・・というより、ディズニーが映画を作らなくってからも僕たちは作っていましたから。だから比べる必要はないと思うんですけど。
(鈴木敏夫プロデューサー)
僕は彼とは違う立場なので・・・
(会場)笑い
(鈴木敏夫プロデューサー)
アメリカと日本っていう国は色々なものがずいぶん似てきた感じはあるんですけれどもね、まぁブッシュさんがお見えになったりというのもあるんですけど、それぞれの国の価値観というものが大きく違うような気がしているんですよ。
なぜかというと、アメリカという国はいい商品を作ることにおいて大きな価値があるんですよね。
日本の場合は、事を映画に限って言うと、いい商品と言うよりは、まだまだいい作品を作るってことにみなさん価値を置いておられる。実はそこに僕はカルチャー・ディファレンスがあるんじゃないかなと・・・本当にこれは、アメリカの方と話をしていてどうしても来れられない壁なんですよね。
ただ商品として価値のあるもの、それはアメリカという国では重きを置かれる。それはアメリカという国とお付き合いする中で勉強になりました。かといって、それに合わせる必要はない。
まず僕らは作品として、まずよりよいものを作ろう。その発想の違いが作風の違いになるのだと思ってます。
(質問6)
トロフィーについて(重さや装飾など)教えてください。
(スティーブン・アルパート)
前面にはドイツ語ですが「第52回ベルリン国際映画祭2002年」と書いてあります。
反対側には「千と千尋の神隠し」
ドイツ語であてずっぽですが「ドイツ製」と書いてあります。
(会場)笑い
(宮崎駿監督)
これが金なのか何なのかさっきから問題になってるんですよ。
(スティーブン・アルパート)
重いです。
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