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(質問1)
4人の方にお聞きしたいのですが、最初に「猿の惑星」をやってみないかと聞かされた時にどんなことを思いましたか?
(ティム・バートン監督)
4人で同時に答えますか? 3、2、1、せーの!!
(会場)笑い
(エステラ・ウォーレン)
それでは、私からはじめさせてもらいます。
実は正直言いまして、女優になって数週間しか経っていませんでした。その時にオーディションをしないかと言われて行きましたら、そこには錚々たるメンバーがいました。ティム・ロスさんがいる、ケリー・タガワさんはいる、ヘレナ・ボナム=カーターさんもいる、マーク・ウォルバークもいる、マイケル・クラーク・ダンカンもいました。ティム・バートン監督もいらしゃっいました。
「私、ここで何をしてるのかしら?」と思ってしまいました。
でも、とても嬉しかったです。
(ティム・バートン監督)
初めに話を頂いた時に、「もしかしたら・・・」と考えました。それは、オリジナルの作品がクラシックになっていますので、クラシックの作品はリメイクしてはいけないと思いうのが自論です。
その時代に合っていた作品ですし、神話的なベールが掛った作品だと思うのですが、人間と猿の社会が逆転するという逆の発想、視点を変えて見れるということに興味がありましたし、スタジオ側から「リメイクではなく、あなたのバージョンを作ればいい」と言われましたので、引き受けました。
(ティム・ロス)
私はティム・バートン監督と仕事ができるというのが一番の魅力でした。
私はテレビを見て育ちましたがあまり映画は見ていませでした。実験的な要素がある非常に大きな反応を得られる映画だと思いました。
(ケリー・ヒロユキ・タガワ)
実は僕は1968年、この映画が作られた年に高校を卒業しました。
その年はロバート・ケネディの暗殺があった年、アメリカがカンボジアを侵攻した年でもありましたので、色々な社会的な変革、政治的な闘争があった年でした。
その年にこのような猿と人間の葛藤を描き、人間の進化を描いた作品が出たということを、「凄い作品ができた」と僕自身、思いました。
(質問2)
エンディングを何パターンか撮ったと聞きましたが、何パターンか撮った中から良いものを一つを選んだのですか、それとも他のパターンはカモフラージュとして撮られたのですか、どうなのでしょうか?
(ティム・バートン監督)
僕もどこかで、何パターンか撮ったという記事を読みました。実際にはそうではありません。最後にミュージカルナンバーをとりましたが(会場大笑い)ベイシックなものがあり、それをちょっと変えたものを撮りましたが、基本は一つです。
(質問3)
予告編でティム・ロスさんの演じたチンパンジーが可愛いのに迫力があったのですが、初めてのチンパンジー役をどう演じられましたか?
(ティム・ロス)
チンパンジーを演じているわけではありません。
チンパンジーを演じているのであれば、それはナショナル・ジオ・グラフィックのドキュメンタリーのようなものになり、とてもつまらなくなると思います。
人間がゴムのマスクをかぶって演じるという方法でも面白くない。
動物を演じるのはとても面白かったです。チンパンジーを演じているというよりは、僕はサメの気分でやっていました。
動物とは考えないで、全てを監督に委ねて演じました。
(質問4)
それぞれの俳優や女優に、猿の役を決める時の決め手となったものは何ですか?
(ティム・バートン監督)
いい意味で最も相応しい人を選ぶわけですが、ティムはマスクをつけていても(メイクをしていても)自らが持っている邪悪なチンパンジーの性質がにじみ出ていました。
一般的にチンパンジーは可愛いと言われますが、私は恐ろしいと思っています。精神異常のように取り乱す、そういう部分を多少持っていると思います。
ケリー・タガワさんに関しても、ゴリラが持っている性質、つまり重みがあり、強さがあり、時折物静かな、そういう要素をもっていると思います。ですから、ぴったりだと思いました。
メイクをしているので、それに負けない素晴らしい演技を出来る方を選びました。
エステラもなんとか人間として演じてくれました。
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