(質問8)
お二人ともコメディーのプロフェッショナルなのですが、コメディーを作るにあたって、又演じるにあたって、気を付けていること、心がけていることを教えてください。
(ジェイ・ローチ監督)
私がコメディを監督している時は、観客と会話をしているつもりで演出しています。ディナーパーティーのシーンをやっていたら、「そこでジョークを言ったらどういうふうに受けるだろう、感じるだろう、反応するだろう」と常に考えています。自分が観客の一人になって聞いている意識で聞いてます。自分のコメディのセンスで聞いて、これは面白い、これは面白くないと決めているのですが、決まったルール、ガイドラインというのはないと思います。
(ベン・スティラー)
僕も同じ意見です。
実はさっき、昼食をとりながら監督とちょうどこの話をしていました。
「コメディというのはルールがないものだ」と。
「コメディのルールとはこういうものだ」「法則はこうだ」と言う人ほどまったく知らないんです。というのも、我々も分からないし、ルールがあったら知りたいくらいです。
だから、自分の本能、勘で作っていくしかありません。ですから毎回が非常に大きなチャレンジです。
ドラマチックなシリアスな映画は、観せればいろんな解釈がありで、それが許されるわけで、いろんな意見が出たりしますが、コメディを上映した場合、笑うか笑わないかだけなので、非常に明確に、うまくいっているかいっていないかが分かるわけです。ディスカッションしたところで笑ってないんだったら「面白くない」ってことが明白なわけで。
そういう意味で非常に結果が明らかになってしまうので難しいと思います。
(質問9)
どうしてコメディの世界に進もうと思ったのか、そのきっかけを教えてください。
(ベン・スティラー)
私は両親がコメディアンであり、夫婦でコメディチームを組んで、ナイトクラブやラスベガスでショーをやっていましたので、そういうところに一緒に付いて行って、楽屋にも付いていきましたし、またテレビの現場にも行きましたし、学校へ行くよりはずっと楽しかったので、これは楽しい仕事なのではないかと思いました。
だんだん、いろんなものを見ていって、「ショービジネスというのは、それほど楽なものではない、ただ楽しいだけではない」ということもわかりましたが、やはりそういう環境にあったからコメディの方に行ったのだと思います。
(ジェイ・ローチ監督)
私のきっかけは、映画を観て笑うのが好き、笑って笑って涙が出るくらい笑うという現象をみることが、すごく充足感で、ドラッグのようであって、それが私の映画であったらすばらしいのですが、他の人の映画でも自分が陶酔して笑う事が大好きです。
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