| ■お二人の演技から得体の知れないものに対する恐怖というのがスクリーンを通してひしひしと伝わってきました。恐怖をリアルに感じさせるために、気を配ったことなどがあったら教えてください。
J:「ドウモアリガトウ」
G:「ありがとう!!」
J:「これって凄くいい質問だね。恐怖をいかにリアルに見せるかというのは、一番苦労した部分だったと同時に、役を演じる上での必要不可欠なことだったんだ。この撮影に入る前に舞台に立っていたんだけど、実はそこで自信をつけたん
だ。その舞台では素晴らしい女優たちと仕事をしたんだけど、共演した中の一人に僕の友人で、僕が女優として尊敬する人がいたんだ。僕がどうやって恐怖心をリアルに表現できるかって悩んでいた時に、彼女がこうアドバイスしてくれたんだ。“とにかく自分を信じなきゃ。あなたは恐怖を十分に理解しているって信じるの。演じるキャラクターの感情を作りあげるのではなくて、あなたが感じるままに表せばいいのよ。恐ろしいと思った経験はあるばず。幼い頃に感じたような
恐怖心をそのまま表せばいいのよ。ちょっと大げさかな、なんて考えずにね。だって、もしあなたが気味の悪いものに追いかけられたり、映画の中に描かれているような恐怖体験をしたら、きっと大慌てするはずなんだから。大声で叫んだり、とんでもないことをしでかしたりするはずなのよ”。それを聞いて、肩の力が抜けた。そして自信が湧いてきたんだ。恐怖におののくことを怖がらない自信がね。だってあんな状況に陥ったら、誰だって気が変になるはずなんだから」
G:「私の場合も似てることはあるかもしれないわ。過去の経験から、恐怖を呼び起こしたという意味ではね。それは別に、演じてる最中に昔のことを思い起こしていたというわけではないのよ。恐怖には段階がある。だから、日常生活で感じるようなものも含めてあらゆるレベルの恐怖を表現していったの。それが一番難しかったところね。物語が進むにつれて恐怖はどんどん加速してゆくから、常に違った度合い、違った種類の恐怖心を表現しなきゃならない。それって体で感じて行くしかないのよ。あの感覚は今でも覚えているわ。頭で考えるというより、すごく肉体的なことだったわ」
J:「シーンの撮影に入る前には肉体的なアプローチから始めたんだ。その辺を走り回るとかね。そうすると、血管は浮きでるわ、汗は噴き出すわで、顔や体に張り詰めた感じが出てくるんだ」
G:「このストーリーって1日に起きた出来事を追っているでしょう。いえ、きっともっと短いわ。17か18時間ぐらいよね。そんな短時間に集中してものすごい恐怖体験をしたら人間って精神だけでなく、肉体もへとへとになるはず。だから、アクションという声がかかるまでは、腕立て伏せをしたりして体を疲労させてたりしたわ。ただ、じっと待っているだけではだめだと思ったの」
■ホラー映画は好きですか? 好きなホラー映画があえれば教えてください
G:「私は『シャイニング』が好き!」
J:「僕はドナルド・サザーランドの『SF/ボディ・スナッチャー』だね!」
G:「うわー、気持ち悪いわ! 凄く怖いのよ」
■今回、本作の出演にあたり参考にされましたか?
G:「実は私の場合、ホラー映画を観て育ったといっても過言ではないの。父がフリークだったから。だから、6歳ぐらいからあらゆるホラー映画を観せられてたのよ。もう体に刷り込まれているから、特にこの作品に出演するにあたって何か特定の作品を参考にしたということはなかったわね」
J:「僕は二人の俳優に注目して研究したんだけど、演技する上でとても参考になったよ。一人はリーランド・オーサーだ。『セブン』、『エイリアン4』、『ベリー・バッド・ウェディング』なんかに出ている俳優なんだ。恐怖に震えるという演技においては彼の右に出るものはいないと思う。『セブン』で“欲望”の犠牲者を演じていたんだけど、恐怖で引きつった様子とか呼吸困難になりそうな感じとかとにかく凄い。あんな演技をする人は見たことがない。彼の演技は凄
く参考になったよ。それからヴェロニカ・カートライトだ。『エイリアン』や『SF/ボディ・スナッチャー』に出演している。彼女の目に注目したんだ。今回の作品で僕は目の演技が要求されたから、同じような動きばかりを使うのは嫌だったから、どうやって感情を表そうかと思ってたんだ。彼女はものすごく大きい昆虫みたいな目をしているんだけど、とにかくその目が多くを語るんだ。それも正直にね」
G:「あら、あなたの目も多くを語ってたわよ!」
J:「ほんと! それはすごく嬉しいね。ありがとう」
G:「どういたしまして」(笑)
(了)
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