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初日舞台挨拶 「十五才 学校4」
2000年11月11日(土) 丸の内プラゼールにて
(写真をクリックすると拡大します)
2000/11/11公開
上映時間120分
2000年・日本・松竹

2000年11月11日(土)
丸の内プラゼールにて
初日舞台挨拶

(舞台挨拶 出演者)
山田洋次監督
金井勇太
赤井英和
麻実れい
秋野暢子
小林稔侍
丹波哲郎
(ゲスト和久井映見)

(解説)
何かを求めて“冒険の旅”を続ける大介と、旅の途中で出会った様々な人々との心の交流が、私たちに大きな感動と生きる希望を与えてくれます。

 

(司会者)
大船撮影所の64年の歴史の幕を閉めるに相応しい心に残る作品として仕上げていただきました。
長い長いロケも大変お疲れだったと思いますが、まず山田洋次監督です。

(山田洋次監督)
朝から大勢の方が来てくださって本当にうれしいです。
「十五才 学校4」という「十五才」というタイトルをつけましたからね、一番観てほしいのは15才の少年少女達です。かなり長い期間のキャンペーンの時期があって、ここに来てくださっている大勢の俳優のみなさんも手分けするようにして、あちこちに出かけていただいたりしてたんですけども、長野県の望月という町でこの映画を支援するために町をあげての試写会をやってくださって、その時のアンケートをつい最近、僕に送ってくださったんですね。その中に、中学三年生、沢山の中学生が見てくれたんですけども、ある中学三年生が書いたアンケートで、短いものなんですけど、「オレはこの映画、学校4を観て泣いた」って書いてあるんです。で、「俺が映画を観てこんなに泣いたのは、「帰って来たドラえもん」以来だ」っていう。そうか、この少年は小学生の時に「帰って来たドラえもん」を観て泣いたんだろう、それが何年も経って今中学三年になって、この映画を観てまた泣いたと。そんなふうな観客が沢山いてくれればいいなというふうに思います。そして彼らが家に帰って、両親に「オヤジも観ろよ」と言ってくれたり、先生を誘ったり、あるいはおじいさん、おばあさんも一緒に行ってみようかと思ったり。あの、そんなふうなかたちでこの映画の観客が増えてくれるといいと僕は心から思っております。今日は本当に有難う御座いました。

(司会者)
続いて、1800人のオーディションを経まして主役に抜擢されました。みごとに等身大で15才の少年を表現しました。
本当に15才の金井勇太君です。

(金井勇太さん)
今回の撮影に入る前に僕が一番心配してたのは、まわりがすべて大人の環境の中で、僕は取り残されないでやっていけるのだろうかっていう、すごい不安な気持ちで一杯だったんですけど、やっぱり今までクラスの仲間と楽しく勉強したり遊んだりしてたのに、急にこの三ヶ月間だけは、まわりがすべて大人に変わってしまったっていう・・・最初はすごく違和感がありました。でも、そういう僕の気持ちを分かってくれたのかみなさん、すごい気を使ってくれて、「大介!」とか「坊や」とか呼んでもらってたんですけど、途中から「勇太、勇太!」って呼んでもらって。すごい僕を芝居がしやすい環境にしてくれたっていう。本当に今は感謝の気持ちでいっぱいなんです。
今こうやって、その人たちのことを話せるのも、そうやって今まで励ましてくれたからで。 この舞台に上がる前も「緊張するなよ」とか「頑張れよ」とか言ってくれて。今もけっこう緊張したりしてるんですけど。こうやって、正直に気持ちを言えたことがすごくうれしいです。有難う御座いました。

(司会者)
金井君はロケ中、訳詞まで15才の誕生日を迎えました。映画の物語は一週間の予定なんですけど、ロケは2ヶ月半に渡って、本当に神奈川、静岡、それから大阪、ずーっと広島から関門トンネルを通ってですね、宮崎から、鹿児島から屋久島へと続く大変な長期ロケでございました。
さて、ご紹介します。人情味溢れる人柄と、心に深く入ってくる大阪弁の使い手、赤井英和さんです。

(赤井英和さん)
えー、初日にこんなに沢山来ていただきまして、本当にどうも有難う御座います。あのー、いくらいい映画であっても沢山の人に観に来てもらわなければなりません。もちろん、そのためにテレビで、新聞で、雑誌で宣伝しているわけなんですけども、みなさん、お一人お一人の口コミによって、だんだん輪が広がっていくのが一番力があると思います。
 みなさん、今持ってらっしゃる感動をグーッと家に持って帰っていただきまして、そして、近所のオッサン・オバサンに伝えていただくと。そういう形で、どんどん、どんどん、この「学校4」の輪を広げていっていただきたいと思います。どうも有難う御座いました!

(司会者)
さて、金子君が乗ったトラックはまず赤井さんのトラックに乗せられ、そして赤井さんはこの方に金子君をバトンタッチします。映画の前半の山場です。宮崎日向の自分の家まで金子君を連れてきて、家の中で自分の生活を見せながら、一人で、女で一人で家族を養っている女性ドライバー。
素敵な役を映画初出演でこなされました。元宝塚の麻実れいさんです。


(麻実れいさん)
本日は、こんなに沢山観てくださって有難う御座いました。私も大介君と同じように、この「学校4」で多くのものを学び、感じました。
この映画は愛が一杯の映画です、心があったかくなる映画です、多くの人に観ていただきたい映画です。どうぞよろしくお願いします。

(司会者)
鹿児島の港からフェリーの前で切符を渡してぐっとこの金井君を抱きしめるシーンがなんとも言えませんが、その前にまた、踏み切りで車を待っている時に、息子がプレゼントを持って駆けつける時のあそこのシーンは涙が止まらなかったですね。
それにしても「麻実さん、運転上手いですね」といったら実は麻実さんは運転免許を持っていらっしゃいません。全部運転するシーンは牽引しながら撮影したという。まったく分からない。松竹の技術はすばらしいですね。
続いて、ご紹介して参ります。主人公の15才の川島大介君のお母さん役でございます。秋野暢子さん、お願いします。

(秋野暢子さん)
みなさん、本当に有難う御座います。うれしいですね、こんなに大勢の方が。今日はなんか、朝5時から並んでくださった方もいらっしゃるとうかがいました。本当に一所懸命みんなで作った映画ですので、とてもうれしいです。
たまたまでございますが、私と小林稔侍さんと勇ちゃんが最後の松竹大船撮影所シーンを撮らさせていただきまして、最後のカットね、勇ちゃんのシーンだったんですけど、そういうところに自分がいられること、そしてまた今日このステージでみなさんとお会い出来たことをとてもうれしく思っています。
さっき、赤井さんがおっしゃいましたが、ホントに口コミです。こないだ森総理と対談したんですけど、森さんも「いい」っておっしゃっていました。ちょっと不安がよぎっています。こんなこと言うとここだけ放送されちゃいますね。
本当に是非、先程、赤井さんがおっしゃいましたようにこの感動を持ち帰りになりまして、近所のみなさんに「観た方がいいよ、観た方いいよ」と宣伝していただきたいと思います。どうも有難う御座います。

(司会者)
さて、川島大介君のお父さん役、そして日本のサラリーマンの中間管理職のわびしさ、そして家のことをあまりできないお父さんの刹那さをみごとに演じられました、小林稔侍さんです。

(小林稔侍さん)
えー、監督がですね、先程、「十五才」の題名通り、15才の方達に観ていただきたいとおっしゃいましたが、僕はですね、15才の少年が主役だと聞きまして、15才の少年に大人が説教する映画かなと思ったんですけど、なんのことはございません。映画を観まして、僕はですよ、15才の少年にいろいろと教わりまして。自分はこの歳になってですね、あいつに負けてるんじゃねぇかと。俺も屋久島の杉に向かって歩いてんだろうなっていう、試写会の時に映画館を出るときに、珍しく自分に問いかけましたよ。昔、やくざ映画を観て映画館を出るときにですね、すっかりその気になって、肩を振って劇場を出ましたが、今回もですね、すっかりそれと同じ気持ちになりましたね、いろいろ教えられて。そうだよ、俺も屋久島の杉に向かって歩いてんだろうなって。いろいろ詳しいことを言うと長くなりますので、このへんで。いや、ホントに教えられました、現場では監督に教えられて、教えられてばっかりですが。よろしくお願いします。

(司会者)
さて、映画後半の山場、15才の金井くんと77歳のこの方の演技、まさに孫とおじいちゃんの年恰好の二人ですが、一人の人間として尊敬し合い、そして打ち解けていく心の和むシーンへと続いていくのですが、一変します!そして、この15才の少年が自立していくわけですね。本当にここに列するバイカルの鉄とはまさんに、この方ご自身ではないでしょうか。丹波哲郎さんです。

(丹波哲郎さん)
どう見ても私が一番オシャレで、粋でダンディだと思いますね。それが、お漏らしをする年寄りをやるというのはむずかしいと思いましたよ。ところが、やってみると、なんのことはない、すぐ出来るんだ。やっぱり僕は年寄りなんだと自覚させられた映画であると同時に、やはりこの15才の少年、これほどのことをやってのける、我々は長い間、俳優として勉強している、そうすると我々が長い間やってきた演技というものは何だったのだろうかと考えさせられる一面もありました。
いずれにしても、この映画は私にとっては大変記念になりました。やる前にちょっと余計なことを監督に申し上げました。冥土の土産にやっていこうなどというキザっぽいことも言いましたね。ところがやってみると、どうもこの監督と合うんだ!そりゃ監督が何と言ってるか知らないけれども、僕の方では、よし、もうひとつぐらいはやっていこうかなと。
どうも有難う御座いました。

(司会者)
今日は大変オシャレなんですが、色具合などは何か意識されていらっしゃるのでしょうか?

(丹波哲郎さん)
えー、風水のDr.コパっていうのが家に押しかけてきて、この映画の試写を観たらしい。この映画を全国のみなさんに観てもらうためには、こうしてくれと。で、その通りにやってきたんだ。
僕は色盲で・・・色魔じゃない、色盲!ね。発音はハッキリしないと。僕は赤緑色弱で色は分からないんだけども、このゴールドとブルーかな?なんかそういうような縁起の色だそうです。それをしていってくれと言われるんですが、ここはもう素直に、この映画が当たってほしいというのは、ここに並んでいるみんなと同じですので。ただ、これを持ってると持ってないとの差がある。私は持ってる!

(司会者)
自前ということですか?

(丹波哲郎さん)
ジ・マ・エですよ。値段言いましょうか?

(司会者)
はぁー、ありがとうございました。

(丹波哲郎さん)
ちなみに私がこういうものを買う時の値段を言いましょうかね、「負けろ」ということは一言も言わない、「注意して言え」と。
値段は、その一言でもって買えるかどうかなるんだ。
慌てて「あ、ちょっと待ってください、負けますから」っていうのは、コレ、絶対聞かない。その一言!これが私の買い方!

(司会者)
Dr.コパさんのお話通り、大ヒットに続く可能性が大変でてきております。
さて、山田洋次監督の映画「息子」に出演した和久井映見さんが花束を贈呈のために来てくれました。

・・和久井映見さん登場、花束を山田洋次監督に贈呈・・

(司会者)
もし、よろしかったら一言いいですか?
予定にないことで恐縮ですが。

(和久井映見さん)
今日、初日を迎えるにあたって、ここにいらしゃるみなさまやスタッフの関係者のみなさまの沢山の努力や熱い思いがあるんだと思います。今回、初日、おめでとうございます。それがみなさんに伝わりますように。

(司会者)
どうもありがとうございました。
この暑い思いが全国津々浦々の皆さんの心に通じて、皆さんが映画館に足を運んでくださることを、心からお祈りしています。

十五才 学校4 オフィシャルWEBSITE
http://www.shochiku.co.jp/gakko4/index.html
   
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