(戸田奈津子)
色々、とっても素晴らしい台詞がありますけども、それこそ、このストーリーに感動して何をこの映画から自分の物にするかというのは皆様の問題でして、私がどうこう言う事ではないですけども、ただ、私もこの映画で学んだことがあります。
私は翻訳は仕事ですから全然苦にならないんですけども、自分で白紙に文章を書く、これは本当に下手くそといいますか、抵抗がありまして、いつも悩んじゃうんですね。
原稿を書かされますと途中で頭が壊れちゃって先に行かない。白いマスメを見てどうしようかというのがしょっちゅうあります。
どうして自分の文章を書くのは下手なのかなと思っていたら、この映画の中でショーン・コネリーが、「とにかく、最初には自分のハートでバーと書いちゃいなさい。そして、二度目に読み返すときに頭で色々レイアウトしたり調整したり推敲すればいいんだよ」っていうことを言うんですね。
そこで私も、たまたまその時、お正月に小文を書くことがありまして、ショーン・コネリーのアドバイスに沿って、とにかく書いてみました。そうしたら、非常にうまくいったんです。
一度書いてしまえば、そこに手を加えるということは楽なんですね。最初から白紙で何か上手いことを書こうとすると絶対筆は進まないということをですね、実利的なレッスンだったんですけども、それをこの映画から学びました。
それは些細なことでして、もちろん学ぶべきことは、後半にいい台詞が出てきます。
今何か生きる目的を探している若い方にもプラスになることもあるし、また、ショーン・コネリーのあの年代、現在年をとった方が若い人に見る視線の向け方の問題とか、とにかくご自分たちの年齢に応じた、自分の人生経験に応じて色々な学ぶべきことが描かれているのではないかと思います。
皆様は、今日は本当にいい映画を御覧になるわけです。
よいチョイスをなさいました。
よい経験をしてこの映画館を出て頂けるかと思います。
他の映画も一杯ありますので、「映画館で映画を見る」ということをお忘れなく見て欲しいと思います。
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