(司会者)
ありがとうございました。
続いて、夏八木 勲さんです。
(夏八木 勲)
こんばんは。実は僕も、この映画を見るのが今日は初めてで、僕が台本をいただいて、その台本から想像していたものとも、また現場で演じていて想像したものとも違う「赤い橋の下のぬるい水」に会えると、すごく楽しみにしています。みなさんと一緒にワクワクしながら楽しみたいと思います。ありがとうございました。
(司会者)
夏八木さんはとても不思議な役どころなんですよね、この映画の中では。
(夏八木 勲)
そうですね。
(司会者)
役を作る時「俺は不思議な役なんだ」とか、監督から「夏八木くん、この役やってよ」って言われたときに感じたこととかあります?
(夏八木 勲)
そうですね、不思議な役で、でも面白かったですね。
(司会者)
本当に、この映画っていろんなところにいろんな俳優さんが顔を出してらっしゃるっていう雰囲気なんですよね。
(夏八木 勲)
そうですね。
(司会者)
現場では和気藹々と?
(夏八木 勲)
ええ。僕は監督の作品は今回が初めてなんですが、どういう現場がじっくり見てやろう、味わってやろうっていう素振りむき出しでやっていました。
(司会者)
得るものはありましたか?
(夏八木 勲)
ええ、僕の撮影期間は短かったんですがとても充実して。喜びがありましたね。
(司会者)
ありがとうございました。
おまたせしました。今村昌平監督です。
(今村昌平監督)
よくいらっしゃいました。
パンフレットなんか読みますと、今村昌平は心からスケベであると書いてありまして、なるほどと思いました。スケベであるということは、この作品もスケベであるというふうに言い続けなければならないと思っています。スケベだということも、それをけっこう維持していくのは困難な事でありまして、疲れますからね。どうしても、適当にしなきゃいかんと思っていますけど、その適当がなかなか適当で終りませんのでね、再々疲れていくということになります。
年をとっても凄くいいと言われますがね。にんにくを沢山食べているから、その方針はいいのではないでしょうかと、相手を煙に巻いています。
(会場)笑い
(今村昌平監督)
(笑)ご挨拶を終ります。
(司会者)
映画はみんなを元気にしてくれるアイテムだと思っているんですけど、監督はいつもお肌ツヤツヤでお元気ですが、一番気にしていらっしゃることって何ですか?
(今村昌平監督)
女性について、俺はどことなく天下無敵であると思ってしまうことですね。
(司会者)
女性のみですか?
(今村昌平監督)
女性のみですね。
(司会者)
対象の女性ってありますか? こういうタイプとか。
(今村昌平監督)
対象はね、でかい女が好き。ですから、美砂さんが途中で妊娠中であるということを聞きまして、これはえらいことだと一つは常識的に思ったんですけども、しかし「しめた!」とも思いました。それは、あまりにも今まではか細かったので、少しは太った動作というのもありますしね。妊娠したってことは大変めでたいことで、都合のいいことで、私にとっては最高のものとなりました。
あの時5ヶ月だったかな。で、クランアップと同時に出産しちゃったんで。
(会場)笑い
(司会者)
そうですか。赤ちゃんが大きくなって映画に出られるようになるまで映画を作ってくださらないと。
(今村昌平監督)
それだけもつかどうかね。
(司会者)
最後にこれから御覧になる皆様にご挨拶をお願いします。
(今村昌平監督)
私の映画というのは、だいたい、どっか作風に重みがある一般に思われていまして、軽いところが足りないと言われています。軽さといういうものが、観客の為にも必要なものだと思っていますので、変な屁理屈こねないで、思い切って笑うとか、思い切って泣くとか、そういうのができたらいいなと予てから思っていました。ここらで、大いに笑える映画を作ってみようかなと思っています。
よく見るとかなり笑っているだけではなくて、笑いの向こう側にはですね、かねて「重喜劇」を目指していた頃の濃さと重々しさとが匂っております。一つよろしく、見てやってください。笑えるところは大いに笑って欲しいと思っています。 以上です。
(司会者)
どうもありがとうございました。
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